Lavt、ロックスピリットをポップに響かす2025年期待の才能 国境越えて注目される“自由なセンス”
突如として音楽シーンに現れたシンガーソングライター Lavt(ラウト)。大阪出身、2002年生まれの22歳。次世代アーティストを支援するSpotifyのプログラム『RADAR: Early Noise 2025』に選出された、今年飛躍が期待される新たな才能のひとりだ。
その音楽遍歴は、ASIAN KUNG-FU GENERATIONを聴いて衝撃を受け、小学2年生でベースを始めたことからスタートした。その後、独学でギターを習得し、中学生の頃には姉の影響でボーカロイド文化に触れ、ニコニコ動画で“歌ってみた”の投稿を開始。高校時代には作曲にも興味を持ち、自ら音源制作をスタートさせた。ボカロP 蒼透としてオリジナル作品を投稿する中、2023年2月にはLavt名義で1stシングル「アルコール」をリリース。本作は作詞・作曲・編曲はもちろん、ミックスやマスタリング、MV制作まで自身で手掛けた。続く10月には、キャッチーなギターポップチューン「HOLD ME」をリリースしている。
その後、2024年にはLINE MUSICがニューカマーアーティストをフィーチャーするプログラム『NEXT SPIKES』にフックアップされると、Spotify公式プレイリスト『キラキラポップ:ジャパン』選出を通して「HOLD ME」や、四つ打ちビートがクールにテンションを高めてくれるダンスチューンとなった3rdシングル「有象無象」が注目を集める。さらに同年4月には、切なさと高揚感が共存する4thシングル「オレンジ」が『キラキラポップ:ジャパン』TOPカバーに選出されストリーミング数が増加。アルゴリズム選曲によるプレイリストへのリストインも増え、Spotifyの「バイラルTOP50-日本」でも上位にランクイン。一気に、Lavtの存在はアンテナを張っているミュージックラバーへと拡散された。何より、「オレンジ」という郷愁を帯びたインディーロックナンバーの名曲に多くのリスナーは心を鷲掴みにされたのだ。
勢いは止まることなく、同年6月にリリースした5thシングル「ユウウツダンスフロア」は、ロック/ポップを令和世代にしっかり訴求させていくようなクリエイティブなナンバーに。中毒性ある、思わず歌いたくなるロックフェス仕様なアンセムとなった。7月には令和流シティポップセンスが溢れた6thシングル「L4DY」がTikTokでバズり、Spotifyの『バイラルTOP50-台湾』にもランクイン。待望のキラーチューンが誕生し、国境を越えてより多くのリスナーを獲得することとなった。10月にはクールかつミディアムなラップ的歌唱がグルーヴィに響く7thシングル「都会病」をリリースしている。
こうして、2024年は約2〜3カ月に一度の配信リリースによってLavtワールドを存分に拡張し続けた年となり、その総決算として11月にはEP『ZERO』をリリースした。その結果、2025年1月には前述したように『RADAR: Early Noise 2025』に抜擢。ポップスター Lavtの存在を知らしめた瞬間となったのだ。