レイニに初インタビュー 『相続探偵』主題歌「ラストレター」に至るまで、幼少期からの音楽遍歴を辿る

ドラマ『相棒』出演、俳優としての活動で感じる新たな学び
──そうやって活動を積み重ねていく中で、活動の幅が少しずつ広がり、音楽活動以外にも俳優として映画やドラマにも出演していますよね。昨年末も『相棒 SEASON23』(テレビ朝日系)に出演したばかりで、僕も放送を拝見しました(※レイニは12月18日放送の第8話に出演)。
レイニ:ありがとうございます。よく「演技と歌うことは似ているところがある」みたいな話を聞くんですけど、今の僕にとってはだいぶ違うものだと感じていて。歌う時は自分の気持ちをさらけ出すことができるけど、演技の世界では演じる役のキャラクターやバックグラウンドが自分とはまったく違ったりすると、そこで自分をどこまで出していいのか、そのさじ加減が本当に難しいんです。ただ、音楽をやってる時は自分1人のことが多くて暗くなりがちなんですけど(笑)、撮影現場ではいろんな役者さんがいて新しい出会いがたくさんある。そういう意味でも、学びの多い現場だなと思っています。
──音楽活動に関しては、昨年6月の「無口な涙」を皮切りに、8月に「夜のカケラ」、11月に「CALLING」を配信。自分が歌った楽曲が世に届けられていくことで、改めてどんなことを感じましたか?
レイニ:ほかの人が僕の歌を聴いてくれているんだっていう、その事実はめちゃくちゃ嬉しかったです。ただ、当時の僕は自分の曲しか聴いていない状況で、「無口な涙」や「夜のカケラ」が自分の中での流行りの曲だったから、みんなも僕の曲を聴いているのは当たり前のことだと思い込んでいたんですよ(笑)。
──自分の中ではこんなに大ヒットしているのに、と(笑)。
レイニ:そう(笑)。でもまだカラオケに入っていないですし。僕も歌いたいし、早くみんなにも歌ってほしいんですけどね。
──これまでに発表されたオリジナル曲や、TikTokでカバーしている弾き語りを聴いて感じたことですが、僕はレイニさんの歌声にすごく惹かれるんですよ。適度なハスキーさがあって、それが心地よくてずっと聴いていたいと思っています。ご自身は自分の声に関してどういう印象を持っていますか?
レイニ:今は好きなんですけど、日本に帰ってきて歌の修行を積んでいる段階では嫌いでした。「なんでこんな声なんだろう、なんでこういう声しか出ないんだろう?」と思っていました。でも、少しずつ歌が上達するにつれて、いい声かどうかは置いといて「あ、好きかも」と思えるようになって。ただ、どういう声かと言われてもそこの分析はできていなくて、おっしゃっていただいたように若干ハスキーだと言われても自分ではよくわからないんです。でも、聴いていて心地よいとか気持ちいいと言ってもらえるのは、一番嬉しいですし自信になります。
自身が綴った“遺書”の言葉が散りばめられた「ラストレター」
──そして、1月25日からスタートするテレビドラマ『相続探偵』(日本テレビ系)の主題歌「ラストレター」にて、待望のメジャーデビューを果たします。
レイニ:レイニとして初めての楽曲である「無口の涙」が出た時に、いよいよアーティストとしてデビューできる、という気持ちだったので、最初にこの話を聞いたときは実感があまり湧かなくて。とはいえ、ここからが本当のスタートなんだろうなとは思いました。
──ドラマの主題歌起用もすごく大きなトピックだと思いますけど、その話自体はどう受け取りましたか?
レイニ:それこそアニメやドラマを通して音楽に触れる機会は多いですし、みんなのもとにも届きやすいと思うので、やっぱり嬉しかったですよ。
──では、「ラストレター」という楽曲をいただいてご自身の中ではどう解釈しましたか?
レイニ:この曲自体は僕が書いているわけじゃないんですけど、作詞をお願いする際に僕もドラマにちなんで最後の手紙……遺書を書いてみたんです。その内容を作詞家さんに伝え、僕の思いを汲み取っていただいて、歌詞のいろんな部分に僕が書いた言葉を散りばめてもらいました。もし自分が死ぬ前、誰に手紙を書くのか、その瞬間に自分は何を思うのかみたいなことを書こうとしたんですけど、「そもそも遺書ってなんだ?」ってところから始まって。僕の家族宛てに書いてみたんですけど、今まで言えなかったこととか直接伝えられなかったこと……やっぱり「ありがとう」と「ごめんね」なのかなと思って、そういう気持ちを手紙にしてみました。なので、自分がこの人生を終えるとき、最後に思うことはこういうことだっていう内容になったんじゃないかなと思うんですけど、レコーディングは難しかったです。
──内容が内容なだけに、気持ちを込めすぎると重くなりすぎてしまうから?
レイニ:それも大きかったですし、加えて過去3曲のオリジナル曲よりも若干アップテンポだったので、そこにこういうエモーショナルさを乗せて歌うことも難しくて。そういう意味では、レイニとして大きな挑戦の1曲だったんじゃないかなと思います。
──リスナー視点では、これくらいのテンポ感だと湿っぽくなりすぎなくて、聴いていて気持ちいいなと思いましたよ。
レイニ:ありがとうございます。僕自身、スローのほうが歌いやすいというのがあったので、ポジティブな感想をいただけて嬉しいです。
──遺書めいた内容の歌詞だけど、聴いた人に希望を持たせて終わるという点ではドラマの世界観と合致しますし。この曲がドラマのクライマックスで、どういう形で流れるのか今から楽しみですね。
レイニ:そうですね。僕もまだ実際の映像を観れていないので、今からオンエアが楽しみです。ドラマ初回はテレビの前に座って、オンエアを待ちたいと思います。
──このメジャーデビュー曲でレイニさんのことを知るという方も多いと思いますが、改めて「ラストレター」という曲をどのように楽しんでほしいですか?
レイニ:もちろん『相続探偵』というドラマと重ねて「ラストレター」の世界に浸っていただきたいんですが、それ以上に……家族のように大切な人と離れてしまっている人、家族と普段話していない人がたくさんいると思うし、そういう自分の思っていることがなかなか伝えられないような人にこそ聴いていただいて、自分の思いを可能な限り伝えてもらえたらなと思っています。
──先ほどメジャーデビューが決まった時に「ここからが本当のスタート」と思ったとおっしゃっていましたが、この「ラストレター」リリースを機にレイニさんはどんな音楽人生を送っていきたいですか?
レイニ:歌うことは絶対にやめたくないです。それこそ自分の憧れとしては……いつかさいたまスーパーアリーナで歌いたいです。以前僕がワンオクのライブを観た会場なんですけど、いつか自分もここでライブをしたい、歌ってみたい、そこでワンマンライブをすることが1つの目標です。もちろん今はまだ実力が全然足りないので、まずは一歩ずつ大切に、着実に歩んでいけたらなと思っています。

■楽曲情報
レイニ メジャー 1stシングル
『ラストレター』
配信URL:https://Reini.lnk.to/Lastletter
Lyrics, Music:キクイケコウジロウ
Arrangements:KOHD/キクイケコウジロウ
Recording Engineer:太田タカシ
Mixing Engineer:滑川高広
Mastering Engineer:酒井秀和
■関連リンク
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