Hey! Say! JUMP、8人がそれぞれ輝いて作る世界観 17年の歩みを感じた東京ドーム公演レポ

Hey! Say! JUMP東京ドーム公演レポ

  中盤のMCでは「各々が色んな気合いの入れ方をしてる」とライブでのビジュアルの変化の話題になり、山田はライブでしか描かないという涙ボクロをアピール。今回は髙木が久しぶりに髪を染めて茶髪になったり八乙女光は銀髪になったりと髪色もそれぞれに変化しているが、当初銀髪にしようと思っていたという髙木は「(八乙女が)『俺シルバーじゃなくてちょっと違う色にするからいいよ』ってメールくれたんだけど、ちょうど舞台も終わって気分変えるためにやりたいんだろうなと思ったから、大人だから譲った!」とドヤ顔。一方八乙女は「めっちゃ似合ってるよね俺!」と満足げに笑っていた。 

 有岡大貴は「大ちゃんって昔からずっとそれじゃない?」と言われ「今は襟足が長めです!」と違いをアピールするも、伊野尾が「そんな変化やっぱり分かんないからさ、今知念とじゃんけんして負けたら知念の言われた色にしろよ」と提案し知念こだわりの“けちねんじゃんけん”が行われた。じゃんけんの練習では伊野尾が「全員ちゃんとやれよ、マジで」と煽り、「そういうの平成に置いてこいって言ったじゃん!」と指摘されると「もし良ければ、気が向いたらでいいんでやっていただけると嬉しいです」という“令和バージョン”のお誘いで会場を翻弄。いよいよ本番のじゃんけんでは見事有岡が勝利し、知念はメンバーから「負けるのかよ!」と総ツッコミを受けていた。その後の宣伝タイムでは大晦日に同じく東京ドームで開催する年越しライブ『Hey! Say! JUMP Special Live ~JUMParty 2024-2025』も告知。先日山田がSnow Manの目黒蓮と行ったインスタライブにて、この年越しライブをファンクラブで配信することを公式の発表より先に話してしまったことが話題に上がると、八乙女は当時の山田の様子を完全再現し会場の笑いをかっさらっていった。

 今回のライブでは愛と平和の妖精“じゃんぷぅ”も登場。ステージにじゃんぷぅが出演するのは『Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2019-2020 PARADE』以来だ。着ぐるみ衣装を身に纏った彼らは花道に設置されたベンチに並んで座ったり、山田は背中に付けていた自身のグッズ団扇を取り出しウィンクをした裏面のポーズを再現したりと可愛らしい姿で観客を虜にした。反対に「群青ランナウェイ」「Donkey Gongs」などの激しいダンスナンバーで魅せ切ったブロックでは、“H⁺やぐらムービングステージ”と呼ばれる天井のように枠が付いたムービングステージが迫力を助長。無数の白い光がシェルターのようにステージ下から伸びたり、炎や音玉の特効を派手に使ったりと“触れたら危険”と思わせるような攻撃的なステージングが印象的だった。 
 
 また、今回は初めて無線制御型のペンライト「FreFlow(フリフラ)」を導入し、演出と連動した色の変化で会場の一体感を高めたり、逆に制御しない曲を設けてファン一人ひとりの振りたい色を振ってもらう時間を作ったりと制御型ペンライトを見事に組み込んだコンサートとなっている。特に外周のリフターを使った「ヒカリサス」では客席が8分割され、それぞれ立っているメンバーのメンバーカラーに一帯のペンライトが染まっていくシーンがあり思わず感嘆を漏らすほどの美しさだった。終盤にかけて盛り上がった「我 I Need You」では伊野尾の歌う〈その唇 奪っちゃっていいですか?〉という歌詞に〈い~ですよ~!!〉と元気に答えるファンにOKポーズを決めたり、最後に八乙女が投げキッスを飛ばしたりと星屑のこぼれるようなチャーミングな魅力を振りまいた。

 また、知念の「僕たちが歩んできた17年間を感じながら聴いてください」という真っ直ぐな曲フリで始まった「UMP」では畳みかけるようなラップや一体感のある全員パートのサビで強いメッセージを届ける。悠々とロングコートを靡かせて踊るその姿からは17年の貫禄と唯一無二の変わらぬ輝きが溢れ出ていた。最後には薮宏太が「皆さんのおかげでこの東京ドーム公演、本当に素晴らしいコンサートになったなと思います。まだ2024年は数日残っていますけど、これからの2025年もHey! Say! JUMP一人ひとり、そしてグループとしても精一杯頑張っていきますので是非こういうコンサートがある機会はまた僕たちに顔を見せに来てください。皆さん本当に素敵な笑顔をありがとうございました」と語り、笑顔で会場を後にした。

 創り込まれた秀逸なパフォーマンスと8人の美しさ、そして照明とペンライトの無数の光による絢爛の景色が詰め込まれたこのコンサートは、まるでずっとスノードームの中にいるような恍惚の空間だった。年を越して行われる福岡、大阪公演でも数多のファンを虜にしていくのだろう。 

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