乃木坂46・櫻坂46・日向坂46、“新参者”だったメンバーたちの飛躍 大きな成長遂げた注目の9名

日向坂46 正源司陽子

日向坂46『君はハニーデュー』

 日向坂46の四期生は、冠番組『日向坂ミュージックパレード』(日本テレビ系)がスタート、櫻坂46と同様に期別ライブとなる『四期生ライブ』を日本武道館にて開催、さらには四期生全員が出演した映画『ゼンブ・オブ・トーキョー』が公開されるなど、怒涛の一年間を過ごしてきた。四期生は全員にスポットライトが当たっていた印象があるが、やはり飛躍という意味では正源司陽子は外せない。グループとして初めて選抜制が導入された11thシングル『君はハニーデュー』でセンターに抜擢。いきなりの大役にもかかわらず、躍動感のあるダンスで新たなエッセンスをグループにもたらした。続く12thシングル『絶対的第六感』では、同期の藤嶌果歩とダブルセンターを務め、グループにおける立ち位置を確立させた。『四期生ライブ』、『ゼンブ・オブ・トーキョー』など、異なる表現手法のなかで、正源司に共通して感じるのはまっすぐで純粋な魅力があるということ。どの角度から見ても、正源司には何かを訴えかける力がある。特に大勢の中心にいる時に、その力が高い純度をもって表現される。

日向坂46 藤嶌果歩

日向坂46『絶対的第六感』

 同じく『絶対的第六感』でセンターを務めた藤嶌果歩は、正源司とは違う個性を発揮している。なんといっても表情が豊か。弾けるような笑顔が印象的だが、「川は流れる」のような楽曲ではエモーショナルな表情を見せる。『四期生ライブ』で披露された藤嶌のセンター曲「見たことない魔物」では、会場に割れんばかりのコールが巻き起こっており、それは藤嶌にしか表現できない世界観だったように思う。北海道出身の藤嶌は、全国最大規模の複合店・コーチャンフォーの新イメージキャラクターにも決定し、北海道でのCM放送が決定している。個人としての活躍は今後も増えていくことが予想されるが、『ラヴィット!』などの朝番組で彼女の姿を見てみたい気持ちもある。

日向坂46 渡辺莉奈

日向坂46「夕陽Dance」

 選抜経験はないものの、この一年で飛躍したのは渡辺莉奈だ。今年4月から高校生となった渡辺は、グループ最年少ながら大人びた言動で、最近では『日向坂で会いましょう』(テレビ東京系)で同期をはじめメンバーをイジる場面が増えてきた。12thシングル『絶対的第六感』に収録されている四期生楽曲「夕陽Dance」では、初のセンターに立った渡辺。少しあどけなさを感じさせつつも、豊かな表情で繰り広げるパフォーマンス、そして日に日に成長していく姿を見ていると、日向坂46の未来は明るいと思わせてくれる。これまでは最年少で年上メンバーから影響を受けることも多かったかもしれないが、来年以降は五期生が入り、今度は自分たちが背中を見せていく番となる。そうした意識の変化もまた、渡辺のポテンシャルを引き上げてくれそうだ。

 即戦力が求められている状況のなかで、加入から約3年でグループの主力への成長を遂げた乃木坂46 五期生、櫻坂46 三期生、日向坂46 四期生。彼女たちの活躍ぶりを見ていると、もうすでに新期生を受け入れる準備は万全にも思える。坂道グループの時代はまだまだ続いていきそうだ。

※1:https://www.nogizaka46.com/s/n46/diary/detail/102619

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