A.B.C-Z 戸塚祥太、後輩から慕われるパーソナリティ ソロライブや京本大我とのエピソードに見る生き様

 また、SixTONESの京本大我が戸塚を慕うのは、SNSでの発信を含め多く知られているところ。そのリスペクトにあるのは、自分と他者を混同せずに、経験から濾過された言葉をくれる先輩だからではないだろうか。普段あまり人に相談することはないという京本だが、唯一戸塚には芸能界の進退についてアドバイスをもらうほど信頼を置いている。芸能の仕事を続けるべきか悩んでいた時期もあったという京本に、当時戸塚は自身の過去を押し付けるのではなく、「一周回って、色々考えた今の大我は強くなってる」と京本自身を肯定する言葉を贈ったことも。何より、戸塚が本当にそう感じたからこそ出た言葉であると、京本にも伝わったのだろう。お互いに共鳴し合いながら、それぞれの道を歩む戸塚と京本。歳を重ねるごとに、2人はより魅力的なアイドルへと成長してきた。

 今回のソロライブは「自分が何者なのかを明らかにするためにも一度ひとりでステージに立たなきゃ」という戸塚の志から実現した、言わば彼の意思表明だ。“言うは易く行うは難し”とはまさにその通り。アイドルの主戦場であるステージに1人で立ち、今できるエンターテインメントを体現することが、戸塚にとって重要な意義を持っていた。

 そして、彼が細部までこだわり尽くしたライブ構成やパフォーマンスは、事実としてファンだけでなく同僚や後輩たちにも多大な影響を与えている。ツアーのアンコールでは「自分が一番リスペクトしている、世界で一番カッコいいグループだと思っている、そんなグループの曲を歌いたいと思います」という紹介とともに、A.B.C-Zの「頑張れ、友よ!」を披露してソロライブは幕を閉じた。長年にわたって彼が培ってきた趣味やセンスはもちろん、“戸塚祥太”の人間性や生き様が凝縮されたライブとなった。

※1:https://news.radiko.jp/article/station/TBS/51742/

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