IS:SUE、デビュー作とは異なる“強さ”の示し方 NANO・RINO・YUUKIが『Welcome Strangers』を語る

IS:SUE、2ndシングルで表現した強さ

 オーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』の参加者であるNANO・RINO・YUUKI・RINの4名で結成され、2024年6月19日にシングル『1st IS:SUE』でデビューを飾ったIS:SUE。そんな彼女たちの2ndシングル『Welcome Strangers ~2nd IS:SUE~』がリリースされた。

IS:SUE (イッシュ) 2ND SINGLE "Welcome Strangers ~2nd IS:SUE~" Highlight Medley

 1stシングルでは、IS:SUE=“異種”として個性を力強く肯定するメッセージをファンに届け、新たな“ガールクラッシュ像”を世の中に発信。2ndシングルにおいても、活動を通してより強靭になったIS:SUEの軸はそのままに、これまでとは異なるアプローチで彼女たちの魅力にスポットが当てられている。

 ここまでリリースに伴う活動はもちろん、テレビへの出演をはじめ、『KCON JAPAN 2024』や『東京ガールズコレクション』といった大舞台でパフォーマンスを行うなど、怒涛の日々を過ごしてきた彼女たち。本インタビューでは、NANO、RINO、YUUKIの3名にデビューから現在に至るまでの日々と『Welcome Strangers 〜2nd IS:SUE〜』の制作秘話について話を聞いた。(編集部/取材日:10月中旬)

『1st IS:SUE』を通して“自分がどうあるべきか”が確立できた

IS:SUE
IS:SUE

ーー番組が終わってからまだ1年も経っていないですが、デビューから現在までを振り返ってどんな日々でしたか?

NANO:『PRODUCE 101』(『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』)のファイナルですべてが終わりにならなくて、ちゃんと今に繋がってよかったと思いますし、毎日毎日、ファンのみなさんやスタッフの方々への感謝の気持ちを持ちながら過ごしています。

RINO:本当は応援してくれた方々にすぐに感謝の気持ちを伝えたかったし、その恩返しを早くしたいと思いながらも、できないもどかしさが合宿期間中にはありました。でも、さらに成長した姿を見せることでファンのみなさんが喜んでくれると信じていましたし、私自身も堂々とした気持ちでみなさんの前に立ちたいと考えながら日々を過ごしていました。今はアーティストとして、ファンのみなさんに会える機会が増えていてすごく嬉しいです。

YUUKI:最近、1年間あっという間だなと思うことが本当に多くて。よく写真のフォルダを見返すんですけど、少し前に「1年前の今日は何してたかな?」って気になって見たら、もう『PRODUCE 101』に出ていたんですよね。勢いでここまできたような気もするし、思っている以上に私達のことを最初から支えてくださる方がたくさんいると改めて感じましたし、その方々への感謝でいっぱいな1年だなと思いました。

ーー今年の4月にIS:SUE結成を発表し、6月には『1st IS:SUE』でデビューしました。これまでの活動で特に印象に残っている出来事はなんですか?

YUUKI:私は初めてのMVの撮影がすごくハードだったという意味でも記憶に残ってます。全部が初めてのことでしたし、長い期間をかけて準備して撮影したんです。これがアーティストのMV撮影なのかと感じたことをよく覚えています。

RINO:私は5月の『KCON JAPAN 2024』ですね。1日目の幕張メッセが私たちにとって初めてのパフォーマンスだったんですけど、直接お客さんの前でパフォーマンスするのが『PRODUCE 101 』のファイナルぶりだったので、めちゃめちゃ緊張していたんです。でも、ファンの方や来てくださったお客さんが温かく迎えてくださって。自分自身、アドレナリンがたくさん出て、すごく、すごく楽しかったんですね。3日目はZOZOマリンスタジアムでもパフォーマンスさせていただいて、まだデビュー前なのに、あんなに大きい会場で、たくさんの方の前でパフォーマンスをすることができて、本当に感謝の気持ちと、アーティストとしてみんなの前に戻って来れてよかったと感じたことが記憶に残ってます。

ーー初ステージが幕張メッセとZOZOマリンスタジアムってすごいですよね。NANOさんは?

NANO:2人が言っていた日も印象に残ってるんですけど、私は一番最初の撮影ですね。『1st IS:SUE』のジャケット写真の撮影だったんですけど、撮影日を教えてもらってからその日までの期間が短くて、みんなで「ええ!」って大焦りしました(笑)。撮影に向けて急いで準備したり、髪色も変えましたし、いろんなことが一気に起こったことがすごく思い出に残っていて。当日は、本当にあと少しでデビューするんだな、夢が叶うんだな、みたいな気持ちを感じながら撮影をしたので、個人的にはすごく思い入れのある日になりました。

ーー『1st IS:SUE』の活動期間を経て、自分たちのグループの色や強みは見えましたか?

NANO:これは最初から思っていたことなんですけど、一人ひとり個性があるし、ダンスの系統や踊り方、声質も歌い方も全然違うんですけど、4人で一緒にパフォーマンスすると自然と一体感ができているんです。振り入れをしている時も、割とすぐに「あれ、もう揃ってるな」と思うことがあります。個人的には、こんなに個性や系統が違うのに、なんで4人になったときに揃うんだろうなって不思議に思っていて。でも、そこが私たちの強みだし、IS:SUEらしさに繋がるところでもあるのかなと思います。

ーーなんで揃うんですかね?

NANO:なんでですかね? 本当に不思議なんですよ。

YUUKI:ダンスに関しては、それぞれ習ってきた場所は違うし、一緒にトレーニングをしてきたわけではないんですけど、未経験の子がいないんですね。それぞれがそれぞれの方法で培ってきた基礎があって、それが奇跡的にマッチしているのかな。もちろん、ダンスをしたときの癖は各々あるけれど、基礎がしっかりしているからこそ、ばらつきが出ない理由なのかなと思います。

ーーRINOさんは自分たちらしさをどう感じてますか?

RINO:『1st IS:SUE』のときは、ファンの方にどうやってIS:SUEの存在を伝えていくのかがまだ自分の中で確立できていなくて。試行錯誤しながらやっていた時期もあったんですけど、楽曲自体にIS:SUEとしてのあり方だったり、自分たちはこういう人間だっていうのをアピールする要素が含まれていました。だから、パフォーマンスの回数を重ねるにつれて、自分自身にもIS:SUEらしさがどんどん浸透してきたような感覚があります。私はこうあるべきだ!っていう自信がついたというか。『1st IS:SUE』を通して、自分がどうあるべきかが確立できた部分もあると思います。

ーー現時点では、どうあるべきだと考えてますか?

RINO:性格的に、多数決だったら多い方に手を挙げちゃったり、自分の意見よりは周りに合わせる性格だったんです。自分がどうしたいかよりは、相手がこうしてるから自分もこうしようって考えるタイプでした。でも、そうではなくて、本来は自分自身がいたい姿でいるべきだし、いたいところにいるべきなんです。見たいものを見て、聞きたいものを聞いて、信じたいものを信じる。IS:SUE=異種と打ち出しているけど、それがあるべき本来の姿なんじゃないかなと考えられるようになりました。それぞれ異なってることが当たり前なんだよっていうことを『1st IS:SUE』の活動を通して感じたので、そんなメッセージをもっとみんなに伝えていきたいです。

NANO:そうだね。これまで様々なイベントに出演させていただきましたが、そういった場所で出会うアーティストさん、それぞれのグループにちゃんと個性があって。私たちは“異種”というコンセプトで活動しているけど、どのグループも“異種”だなって思うんです。それぞれのグループに個性があって、私たちも学ぶことがたくさんありますし、逆にIS:SUEも何かを与えられるグループになりたいと思いながら、「今日も頑張るぞ」と思ってパフォーマンスすることが多いです。

YUUKI:今は進化中と言うか、自分に対してまだまだだなって感じることが多くて。IS:SUEというグループで活動することが決まって、人と違う部分があることを当たり前のことのように受け止めて、認めて、それを肯定的に発信していく存在になるにはまだちょっと取るに足りない部分が自分にはあるなと思うこともあります。でも、今、いろんな素敵な機会を与えていただいて、その一つ一つの舞台の経験が、自分が異種であることを肯定する糧になっている。RINOちゃんも言った通り、日々努力していることが、自分が歌ってる歌詞を心からそう思って歌えるようになることに繋がっているというか。まだまだ努力をしながら頑張ってる最中です。

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