Little Black Dressが示した“ディーバ”としての存在感 誕生日前夜、BLUE NOTE PLACE公演を振り返る
遼はここでキングレコードへのレーベル移籍を発表し、「何が正解かなんてわからないから、私たちとみなさんが一緒に歩んだ道を正解にしたい」と現在の心境を明かした。まさに、先ほど歌われた「DRIVE OUR DREAMS」の歌詞には〈僕らの道が/正解になるまでゆこうじゃない〉といったフレーズがある。そして「一歩一歩楽しいこと、みなさんに喜んでいただけることを発信していきたいと思います」と意気込みを伝えると、会場からあたたかい拍手が送られた。
ラストは「マロニエの花」。高らかなボーカルと重層的なギターが織りなすサウンドに会場全体が酔いしれる。歌い終えると割れんばかりの大きな拍手が起き、ライブは大成功のうちに幕を閉じた。最後に出演者全員でステージ上でお辞儀をするはずが、メンバーが先に舞台をあとにしたことを遼が笑いに変えていたのも印象的だった。その機転の利いた行動とお茶目な表情には、彼女の明るい人柄が表れていたように思う。
11月22日にはレーベル移籍第1弾シングルとしてこの日披露した「チクショー飛行」と「猫じゃらし」がキングレコードより配信リリースされる。美と実力を兼ね備えたこのニューカマーの登場は、音楽シーンに大きなインパクトを残すだろう。遼の比類なきカリスマ性が世間に見つかる日も近い。
■セットリスト
01. SPICE OF LIFE〜DRIVE OUR DREAMS〜恥じらってグッバイ(メドレー)
02. プラスティック・ラブ(竹内まりや カバー)
03. 猫じゃらし
04. 恵比寿ブラックホール
05. 双六
06. チクショー飛行
07. マロニエの花