BLACKPINK JENNIE、ITZY、aespa、ILLIT……4大事務所が直接対決する10月カムバックの覇者は?

 2024年も残すところあとわずか。長い夏を経てようやく到来した秋の香りに、年末の足音を感じる季節となった。K-POPシーンでは今年もベテランから新人まで多くのアーティストが目まぐるしく活躍し、一際賑わいを見せている。しかし、今年の見どころはここからだとも言える。10月は、BLACKPINKのJENNIE、ITZY、aespa、ILLITという女性アーティスト/グループ4組が同時カムバックを迎える、「韓国4大事務所」の“直接対決”月間だからだ。本稿では各組の前作からの活動を振り返りつつ、今回のカムバックにおける注目ポイントを掘り下げていく。

 9月26日までに発表されているスケジュールによれば、まずはJYP Entertainment所属の5人組ガールズグループ ITZYが、10月15日に8thミニアルバム『GOLD』でカムバックする。翌週の21日にはSM ENTERTAINMENT所属の4人組ガールズグループ aespaが5thミニアルバム『Whiplash』で、HYBE傘下のBELIFT LAB所属の5人組ガールグループ ILLITが2ndミニアルバム『I’LL LIKE YOU』でカムバックを予定しており、各音楽番組の勝利の女神はどちらに微笑むのか、すでに大きな注目が集まっている。YG ENTERTAINMENT所属のBLACKPINKのメンバーかつ世界に名を馳せるソロアーティストでもあるJENNIEは、カムバック日程はまだ発表されていないものの、独立後初リリースとなる今作がグローバルに耳目を集めることは自明だ。

 ITZYは今年1月に2ndアルバム『BORN TO BE』をリリースし、同作タイトルを掲げたグループ史上最大規模のワールドツアー『ITZY 2ND WORLD TOUR <BORN TO BE>』で、2月から8月までの半年で28都市にて32公演を走り抜けた。

 ITZYは9月13日、各種SNSで『GOLD』のトラックリストを公開。なかでも「VAY (Feat. 창빈 of Stray Kids)」には、同事務所の先輩グループで練習生時代からITZYメンバーと親交の深いStray KidsのChangbin(チャンビン)の名が客演としてクレジットされており、彼が参加しているプロデュースユニット・3RACHAが作詞作曲を担当することが明かされた。さらに、昨年9月から活動休止していたメンバーのLIAが今作より復帰し、約1年ぶりに5人全員が揃った姿が見られることにも期待が集まる。

 aespaは今年5月に初のフルアルバム『Armageddon』を発売。先行配信されたリード曲「Supernova」は、韓国の主要音楽配信サイト MelOnとgenieの週間チャートで15週連続1位を獲得し、MelOn歴代最長記録を更新する快挙を遂げた。また、今年は6月よりワールドツアー『2024 aespa LIVE TOUR – SYNK : Parallel Line』をスタート。7月から始まった日本公演ではアリーナに加え、8月17日、18日に昨年の『aespa LIVE TOUR 2023 ‘SYNK : HYPER LINE’ in JAPAN -Special Edition-』以来1年ぶりに臨んだ東京ドーム公演では、2日間で9万4000人を動員した。

 9月23日に公式YouTubeで公開されたタイトル曲「Whiplash」のイントロ音源からは、今作がジリジリと響く重低音とブレイクビーツを前面に出した作品であることが確認できる。何にも媚びることのない無機質な音像は、「Girls」「Savage」など過去楽曲にも通ずるaespaのシグネチャーとも言えるが、前作「Supernova」や「Armageddon」でもトレンドを追うのではなく“aespaらしさ”を貫いていたように、今作においてもaespaチームが腕に磨きをかける特有の世界観と質の高い音楽性を堪能することができそうだ。

aespa 에스파 'Whiplash' INTRO

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