TOMORROW X TOGETHERが果たすMOAとの約束 ワールドツアー『ACT : PROMISE』京セラドーム大阪公演独占レポート

 いよいよステージも終盤。センターステージに5人が円になって座り、自分たちの夢へのマインドが綴られた「Dreamer」を歌唱。高く広い空間に美しい歌声が響き、放射状に伸びていく。ただ、照明に加え、スクリーンに映し出される映像もモノクロになっていて、彼らが身につけている衣装の色がわからない。曲が「ひとつの誓い (We’ll Never Change)」へと切り替わって、メンバーが照明で照らされる。彼らはドレスコードである水色の衣装に身を包んでいた。これもこの日、彼らが果たした約束のひとつにほかならない。水色のシャツを身に纏い、水色のリボンを使ってのパフォーマンスはまるでコンテンポラリーダンスのようでもあり、なめらかさとそのストーリーを紡ぐようなパフォーマンスにと見惚れてしまった。

「あと一曲になってしまいました」(TAEHYUN)
「MOA、今日は一緒に過ごしてくれておおきに!」(YEONJUN)
「僕たちがMOAと結んできたすべての約束を必ず守らないと、という気持ちが強くなりました」(BEOMGYU)
「僕たちはすべての約束を必ず守るから、MOAは一生MOAでいるというひとつの約束だけを守ってくださいね。できますか? ……ほんまかいな! 信じるで!」(HUENINGKAI)
「今日一緒にした大切な約束を忘れないでくださいね」(SOOBIN)

 そして最後の曲、「I’ll See You There Tomorrow」を5人揃って届けた。曲の終わりでYEONJUNが放った「It’s promise」というつぶやきが、いつまでも心に残るエンディングだった。

 アンコールに応えて再び登場した5人は、「Magic Island」でキラキラした幻想的な世界を見せる。歌い終えたYEONJUNは、「この瞬間、MOAの愛でいっぱいのこの場所を絶対に忘れない。そんな約束をする気持ちになりました」と語り、SOOBINは「メンバーとMOAがいればこれ以上望むことはないです。MOA、僕たちと一緒にいてくれるよね?」と呼びかける。BEOMGYUが「僕たちと一緒にいてくれますよね? 指切りげんまんだよ」と言うと、「何度、季節が巡ろうとも明日を一緒に歩もう」と書かれたスローガンをMOAが一斉に掲げた。その光景に驚きつつも、「待って待って! 僕たちも準備しました!」と「何度、季節が巡ろうともMOAのそばにいるよ」と書かれたスローガンをMOAに向けて掲げるサプライズ返しも。そこからさらにダブルアンコールで「Miracle」を熱唱。この曲を披露する際、東京ドームでは悔し涙を流していたというBEOMGYUにも笑顔が見える。歌の終盤でYEONJUNが伝えてくれた「今日も明日もずっと一緒にいよう!」という言葉に拍手で応えるMOAたち。ステージの中心に集まった5人が円陣を組み、掌を重ねて「えいえいおー!」と手を天に掲げた。「今日MOAと交わした約束を必ず守ろう」――そんな彼らの意思表示にも思えた。

 最後にもうひとつ、ライブ中にBEOMGYUが交わしてくれた約束について記しておきたい。「東京ドームではほぼ座った状態でパフォーマンスし、辛い気持ちを抱えながらもメンバーに助けられました。メンバーのサポートやMOAの応援のおかげで、大阪公演では何曲かはダンスもできたしステージに立つことができて幸せを感じることができました」「次にまた京セラドームに来た時はもっと素敵なステージをお届けしたいと思います。そして今、足はほぼ回復してきている状態です。名古屋ではもっとたくさんパフォーマンスができるのではないかと楽しみにしています。これから続くドームツアーにたくさんの期待をお願いします」――。さらに続く8月4日、5日の名古屋公演、9月14日、15日の福岡公演では、より力のこもったパフォーマンスを見せてくれるという新たな約束。この夏、果たされる時が来たのだ。その時は、もうすぐそこまで迫っている。

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