7 MEN 侍、初の全国ホールツアーの制作秘話を語る メンバーによる演出やデザインのこだわり、苦労話も

7 MEN 侍、最新公演への想い語る

 7 MEN 侍がグループ初の全国ホールツアー『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!』を開催。7月29日のTOKYO DOME CITY HALLを皮切りに、全国8都市全43公演を周る。本稿では7月29日のゲネプロと囲み会見での様子をレポートする。

 バンドとダンスのスタイルで表現する7 MEN 侍。オリジナル曲の「サイレン」「Hot Night」「Chaos Killer」をマッシュアップしたものや、本髙克樹が演出を手がけた「But…」(菊池風磨カバー)など、本編から6人の個性が溢れるものになっている。

7 MEN 侍『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!』ゲネプロの様子

 新曲「足跡」はバラード曲となっており、歌詞も彼らのこれまでの歩みを振り返るような内容になっている。

 囲み取材ではメンバーが公演に込めたこだわりを話した。

 金剛力士像のようなイラストが大きく設置されたセットはメンバーの中村嶺亜がデザインしたもの。中村は「サイバーパンクな世界にしたかったんですけど、そのなかでもインパクトのあるものを作りたくて、このデザインになりました」と自信をもって話す。このイラストのモデルについて、鍛え抜かれた身体が自慢の菅田琳寧が「噂によると僕をモデルに描いたみたいで……」と話しだすと中村は「一説によると!」と笑って切り返していた。本髙によるとこのデザインは『and JOY!(エンジョイ)』というタイトルに相応しいのか一度話し合いがあったそうだが、「“エンジョイ”に縛られずライブを作っていこう」ということになったそうで、このデザインが採用されたとのこと。

 9月からはグループ単独主演舞台『MASSARA』も控える7 MEN 侍。ライブのリハーサルと舞台のリハーサルが並行して進められているそうだ。体調管理について中村・菅田・本髙・佐々木大光は、リハーサル後もさらにトレーニングを行い、体力作りを精力的に行っているそう。今野大輝は「睡眠をしっかり7時間はとるようにしている」と長期公演の乗り越える秘訣を話す。一方、矢花黎は「翌日以降のスケジュールは見ないようにしてます」と独特の回答で笑いを誘っていた。

7 MEN 侍『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!』囲み取材の様子

 それぞれのメンバーに公演の見どころを聞くと、矢花は「セットを中村が描いたりと、メンバーがステージにいない時でもメンバーのこだわりを感じられるようなものになっています。僕はソロ曲の映像や編集、途中で出てくるゲームみたいな演出のドット絵を描いたり、あとオープニングのSEも作りました。見てくださる皆さんは『どこを矢花やったのかな』『どこを(佐々木)大光がやったのかな』と想像しながら楽しんでもらえると嬉しいです」とクリエイティブなメンバーならではの視点で話す。

 本髙は「私は菊池風磨くんのソロ曲、「But…」の演出を担当しました。風磨くんは去年からゆかりのある先輩になるんですけど、この曲の特性として同じシーケンスが流れているものになっていて、そこから着想を得てサイバーパンクの世界に合わせて新しい形で我々のスタイルを伝えようと思っています。ぜひ注目していただけたら嬉しいです」と演出のこだわりを紹介。

 中村は自身のソロ曲にも触れ、「二宮和也くんの「秘密」という名曲をやらせていただきました。後ろに流れている映像の絵も全部描きました。今回はセットだったり、自分の映像の絵だったり、あと新衣装のデザインも担当させていただいて、そういった視覚的にも楽しめる部分に注目してもらえると嬉しいです」と出来上がったセットに満足げな様子だ。

7 MEN 侍『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!』ゲネプロの様子

 佐々木は、途中の楽曲でメンバーがドラムを囲い大きく体を仰反る演出に触れ、「先輩から代々受け継がれているセットなので使いたいなと話している時に、『あれって回らないのかな?』とふざけて話したら、回せるということだったので採用しました」と話すと、すかさず中村が「これ見た目の数百倍キツいんですよ!こいつ(佐々木)が優雅に見てるのが本当にムカつきます」と差し込み、メンバー一同大笑いとなっていた。

7 MEN 侍『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!』囲み取材の様子

 菅田は過去に7 MEN 侍が披露したことのある楽曲も多く披露していることに触れ、「セットも昭和っぽいものから近未来を意識した、歴史を感じるようなものが多くあるのですが、セットリストも7 MEN 侍のヒストリーが見れるようなものになっています。そういったところを楽しんでいただければと思います」とコメント。今野は全編が見どころだと、「一秒も瞬きせず見ていただきたいです」と自信満々に話すが、その他のメンバーは「瞬きせず?」と不思議そうな顔を浮かべていた。

7 MEN 侍『7 MEN 侍 LIVE 2024 and JOY!』ゲネプロの様子

 新曲「足跡」について、佐々木が「これまでの想いを届けられたり、みなさんの日々の生活にこの曲が響いたら良いなという思いでこの曲を選ばせていただきました」と語る。多くのメッセージが込められた新曲を菅田は飼っている猫を思い浮かべながら歌っていたそうで、「うちの猫が多分、長くて今日までなんですよ。だから、自分はその猫ちゃんに今までありがとうって、今日一日頑張るねって想いで歌っていました」と話すと、本髙が「猫のこと想いながら歌ってたんだ……」と思わず漏らす。すると「人も猫も一緒だよ」「人それぞれだよ」「お前は食べ物のこと考えてただろ」と総ツッコミを喰らっていた。

 最後に中村が「東京公演も2週間近く、25公演やらせていただいて、その後全国を回って、その間に舞台やらせてもらいます。ハードスケジュールに聞こえますけど、いつも支えてくれる大好きなみなさんに会える機会がたくさんあるっていう幸せな期間だと思っています。この1公演1公演、毎回100%、120%と記録を更新していって、これが終わる頃には最強の7 MEN 侍になれたら良いなと思っているので、この夏は僕たちと一緒に秋にかけて楽しくやっていきましょう!」と締めくくって囲み取材は終了した。

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