七海うらら、アマチュア配信者の悩みに真剣アドバイス コンテンツ制作や音楽活動への向き合い方のコツとは?

七海うららが配信者の悩みにアドバイス

ーー厳しい(笑)。続いてお三方が好きな七海さんの楽曲についても聞いてみたいです。

七海:私も聞きたーい!

涼:自分はやっぱり「ダイヤノカガヤキ」が好きなのと、「茜光」という楽曲の歌詞に〈たゆたう〉というフレーズが出てくるのですが、僕も以前に「たゆたう」というタイトルで作品を制作したことがあるので、すごく印象に残っています。

はらまき:私もAWAのアワードのときに「茜光」をBGMとして流しながらプレゼンしたのですが、めっちゃ感極まって泣いてしまって。あと「Seventh Heaven」がものすごく好きで、今やあの曲を聴くだけで涙が出てしまう体になってしまいました(笑)。

七海:アハハ。それはぜひライブに来ていただきたいですね。

はらまき:そのときはスポーツドリンクを2.5リットルは持っていかなくてはならないです(笑)。

やまだ:自分は「パラレル☆ショータイム」が好きですね。

七海:おー! ラップが入っている曲だ。

やまだ:この曲には七海さんも作詞で参加されていますけど、2番の〈「桜」も「遅咲き」も全然関係ない!!! 苦労が多いほうが密が出るワイン〉というフレーズが刺さって。自分はこの活動を始めて8年くらいになるけど、歴を重ねていながらまだ咲けていない部分があるので、この言葉に助けられたんですよね。今の自分は醸造している状態、味を増しているところという気持ちになれて、改めて前を向くことができて。曲調はかわいらしいけど、実は歌詞に重みがあることも含めて楽しませてもらっています。

七海:そこは超伝えたかった部分なので嬉しいです!

はらまき:かわいいけど歌詞を見たら深みを感じる曲、多くないですか?

涼:本当にそう。

ーー配信者の皆さんから七海さんに聞いてみたいことがあれば質問をどうぞ。まず涼さんはいかがですか?

涼:うららさんはメジャーデビューされてから自分の夢をどんどん叶えていかれていると思うのですが、夢を叶えるために一番大切にしているのはどんなことですか?

七海:大事なのは口に出すことだと思います。自分の中で志すことも大事だと思うのですが、いまは誰もがインターネットを通じて発信できる時代ですし、私は自分がやりたいこと、挑戦したいことを発言すると誰かが見てくれている、ということを常に考えるようにしていて。自分だけの力でできることではないからこそ、口にしていくのは大切だと思います。

ーー七海さんも夢を口にしていて良かったと感じた瞬間がある?

七海:はい。それこそXで発言していたことで実際にお声がけいただいたケースもあります……まだ情報解禁前なので詳しくはお話できないんですけど(笑)。

涼:自分もXなどのSNSで自分の思っていること、考えていることをなるべくアウトプットするようにしています。A.T.gεmを結成したときも、「この人たちが繋がるとおもしろそうだな」というポストがきっかけで始まったので、言霊というものがあるんだと思っています。

ーーやまださんはいかがでしょうか。

やまだ:うららさんはパラレルシンガーとして独自の道を歩みながら、多岐にわたって活動の幅を広げていますけど、最終的に「こういうふうになりたい」という理想像はあるのですか?

七海:将来的には日本武道館に立てるアーティストになりたいと思っています。そのためにはいわゆるJ-POPの世界で通用するアーティストにならなくてはいけないと思うのですが、バーチャルシンガーや私が掲げているパラレルシンガーの存在は世間的にまだまだ知られていないと思うので、この活動を広める意味でも、ファンの方たちと一緒に大きなステージに行きたいという夢があります。

ーーやまださんもラップで音楽活動をされていますが、自分の中で理想像はありますか?

やまだ:自分はもともといじめられっ子で、それは生まれつき持っていた病気が原因だったんです。それって自分の行動とかでは変えたくても変えられない現実で、毎日死にたいくらいの気持ちで生きていたのですが、そんなときにヒップホップやJ-POP、いろんなジャンルの音楽を聴いて人生救われたところがあって。自分のキャラ的に「寄り添う」というのは優しすぎるけど(笑)、「ケツを叩く」というか「こういう考えの奴もいるからお前は一人じゃない」みたいな感じで心を分け与えられたらと思っています。

七海:自分の経験してきた痛みを作品に昇華したり、それをもって誰かの心を動かすという意味においては、自分もすごく共感できます。理由を持って活動をしていると説得力が増すと思いますし、それも個性として活かしていけるのであればよりいいなと思います。

ーー最後にはらまきさん、どうぞ。

はらまき:2つあるんですけど……いいですか?

七海:大丈夫です!

はらまき:まず、私は歌が上手くなりたいものの、どう練習すればいいのかわからなくて悩んでいて。友人からは「安定感がない」と言われるのですが、うららさんが効果的だと思った歌の練習方法があれば教わりたいです。

七海:歌の動画は上げられているのですか?

はらまき:それが自信がなくて上げられていないんです……。

七海:なるほど。これは自分もそうだったのですが、とにかく動画として人前に出して残しておくのは効果的だと思っていて。私もネット上で「微妙だな」みたいなコメントをもらうことが今でも全然あるのですが、それって自分が唐揚げめっちゃ美味しいと思っていても、みんながみんな唐揚げ好きではないのと同じことだと思うんです(笑)。

はらまき:たしかに!

七海:もちろん音程や技術的に最低限クリアしなくてはいけないラインはあると思いますけど、そこから先は個性や好き嫌いの話になるので、あまり気にせずにどんどん歌の動画を上げてみる。私も昔の動画は聴き返せないくらいヘタクソですけど、それもあえて残すことで、自分が昔より上手くなっていることを実感できるはず。あとは自分で録音した歌を何度も聴き返して、何ができていないかを振り返る時間を作ると、予習復習ができていいと思います。理想とする歌手の方のマネから始めてもいいですし、その人と自分の歌がどう違うかを聴き比べて練習するのも効果的だと思います。

はらまき:ありがとうございます! もう1つ、もうすぐ夏ということで、うららさんの子供の頃の印象深い夏の思い出を教えて欲しいです。

七海:そういう感じでくるんだ、めっちゃ雑誌のインタビューっぽい(笑)。私、8月1日が誕生日なんですけど、(日付的に)夏休みなので、学校で祝ってもらえなかったというのがあって(笑)。

やまだ:めっちゃわかる! 自分も(誕生日が)7月29日なので。

七海:ですよね! ただ、同時に夏祭りが多い時期ではあるので、友達と夏祭りや花火大会に行ったときに初めて「おめでとう」と言ってもらえる感じだったのが、夏と言われて思い出すエピソードですね。

はらまき:なるほどー! この機会にしか聞けないなと思って聞いちゃいました。ありがとうございます!

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