BE:FIRST、ダンス企画に呼ばれ続ける理由は? 昨年話題になった『音楽の日』コラボに向けて

 さらに、BE:FIRSTはこれまでどんな曲でもモノにしてきている。テレビ番組で自分たちの楽曲を披露することはもちろん、様々な楽曲をカバーしてきた。2023年11月21日放送『うたコン』(NHK総合)では久保田利伸の「LA・LA・LA LOVE SONG」、2023年12月6日放送『2023FNS歌謡祭 第1夜』(フジテレビ系)では宇多田ヒカルの「Automatic」をカバーし、当時大きな話題になっていた。また、筆者個人としては2023年9月29日放送の『ミュージックステーション』3時間スペシャル(テレビ朝日系)での「ディズニーSPステージ」にて、全編英語詞のまま披露した「フレンド・ライク・ミー」も印象深い。どんなジャンルの楽曲もモノにしているわけだが、歌だけでなくもちろんダンス面でも同じことが言える。例えば、前述した「フレンド・ライク・ミー」はオリジナル振り付けでパフォーマンス。難易度の高い歌に加え、ミュージカル調のダンス、パフォーマンスを自分たちらしさを出しながらやりきっていた。他にも、公式TikTokアカウントでは様々なアーティストの曲を踊るコラボダンス動画や、他のアーティストの楽曲に合わせて踊るダンス動画がアップされている。しっかりと曲の世界観に入って表現をしてる上に、一緒に踊る人と雰囲気を合わせてることもわかるだろう。7月1日に配信リリースされたATEEZとのコラボ楽曲「Hush-Hush」もその例の一つだ。また、『THE MUSIC DAY』ではKing & Prince・髙橋海人、KAITAとSOTAがダンスコラボを披露。幼馴染という関係性もあって、バイブスが完全一致していた。こうして、ダンスにおいても確固たるポジショニングをBE:FIRSTは示し続けているのである。

 また、「垣根を越える」を体現したグループだからという理由も大きいはずだ。これまで多くの壁を取り払い、質の高いエンターテインメントを示してきた彼らが、垣根を越えたコラボ企画にいなくていいわけがない。確実にJ-POPシーンに革命を起こしてきたBE:FIRST(と、SKY-HI)。今後も見る人を驚かせ続けてくれるのだろう。まずは、『音楽の日2024』でのパフォーマンスを目に焼き付けたい。

BE:FIRSTが超えていく世界の壁 ATEEZとコラボ楽曲で共鳴、ハイクオリティのパフォーマンス

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