水樹奈々、宮野真守ら2日間29組が勢揃い 夢のコラボ実現した『KING SUPER LIVE 2024』を振り返る

 5月11日、12日の2日間、Kアリーナ横浜で繰り広げられた『KING SUPER LIVE 2024』(以下、『キンスパ』)には、2日間を通して過去最多となる29組のアーティストが出演。11日のDAY1ではトータル50曲がパフォーマンスされる圧巻の内容となった。ここではその翌日、12日に行われたDAY2の模様をレポートしていく。

 メインステージから伸びる長い花道の先に用意されたセンターステージに、激しいドラムフィルを合図に登場したのは、この日のトップバッターを担った宮野真守。ステージ上に現れた宮野は凛とした立ち姿のまま、時が止まったかのように微動だにしない。長い沈黙が続く。が、それを打ち破ったのは客席を埋め尽くすペンライトの眩しいほどの光と、割れんばかりの大歓声だった。オーディエンスからの思いを受け取った宮野は、4人の男性ダンサーとともに「EXCITING!」を繰り出し、この日のライブをスタートさせた。それは6年のあいだ止まっていた『キンスパ』の歴史が再び動き出したことを暗示するかのような、最高のオープニングとなった。

宮野真守

 エレキギターをかき鳴らしながらロックな表情を見せつけた愛美、バイオリンと女性コーラスをフィーチャーした編成の中で心を震わせる歌声を披露した保志総一朗、カラフルかつキュートな世界観で『転生したらスライムだった件 コリウスの夢』エンディング主題歌となる「ココロトラベル」などを届けた岡咲美保、今年1月のソロアーティストデビュー後、初となるステージで堂々としたパフォーマンスを見せた千葉翔也と、キャリアもジャンルも異なる面々が次々と登場し、会場を大きく沸かせていく。

愛美
岡咲美保
千葉翔也

 超人的シェアハウスストーリー『カリスマ』から誕生した“七人のカリスマ声優”がキャッチーでコミカルな楽曲でオーディエンスとの楽しい一体感を生み出したかと思えば、バーチャルシンガーであるHACHIが幻想的で美しい歌声を響かせる。ツルシマアンナの「1日は25時間。」とカノエラナの「イロドリ」が連続で歌われることで、放送中のTVアニメ『夜のクラゲは泳げない』(TOKYO MXほか)の世界がKアリーナに描き出されたのも印象的だった。

七人のカリスマ声優
HACHI
ツルシマアンナ
カノエラナ

 「アシンメトリー」、「バニラソルト」というキラーチューンを携えて参戦したのは堀江由衣。女性ダンサーとともに創り上げられた吸引力の高いパフォーマンスとともに、「男子! 女子!」「長男! 次男!」「VISA! マスター!」などとオーディエンスの個人情報をも引き出す独特なコール&レスポンスで大きな盛り上がりを作ってみせた。「この景色をずっと見たかった」と感慨に浸った3ピースバンド・sajiは、エモーショナルなサウンドを高らかに鳴り響かせる。TVアニメ『Extreme Hearts』(TOKYO MXほか)から生まれたユニット・RISEはアニメ内の衣装で登場。岡咲美保、野口瑠璃子、優木かな、福原綾香、小澤亜李の5人が息の合ったステージングを見せつける。情熱的なボーカリゼーションで「It's My Soul」を届けた七海ひろきに続き、『キンスパ』皆勤賞となる上坂すみれが猛烈なテンションで「POP TEAM EPIC」と「ハッピーエンドプリンセス」の2曲を投下。赤いペンライトの光に染まった会場には無数のこぶしが突き上げられた。

saji
RISE
七海ひろき

 「ヒプノシスマイク-Division Rap Battle- 3DCG LIVE From HYPED-UP 02」では、6つのディビジョンから18名のキャラクターが3DCGで登場。パワフルかつスキルフルなラップが展開された。そしてイベント前半のラストを飾ったのは、来年デビュー40周年を迎える森口博子。「夢には締め切りがないと感じたのはアニソンの力だと感じました」という熱いメッセージとともに「サムライハート」(TVアニメ『鎧伝サムライトルーパー』オープニングテーマ)、「ETERNAL WIND ~ほほえみは光る風の中~」(映画『機動戦士ガンダムF91』主題歌)を届け、感動の光景を生み出した。

ヒプノシスマイク

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