花譜/廻花、VALIS、夢限大みゅーたいぷ……バーチャルとリアル、“自分の姿を最適化”していく表現
また、キズナアイを送り出したActiv8が手掛ける新VTuberグループ SHOWCASEは、活動開始当初からバーチャルな姿とリアルでの姿の両方で活動。Live2Dを使った配信活動でVTuberの魅力を活かす一方で、TikTokやYouTube ショートなどで人気を博すショートダンス動画ではほぼ顔出しの実写映像を投稿している。こうした活動形態は企業勢としてはまだまだ珍しいものの、VTuberの世界では、黎明期の2010年代後半頃からイラストレーターや声優、タレントなどもともと生身の姿で活動していた人々が参入することで裾野が広がってきた経緯があり、おめがシスターズのように徐々に実写とアバターを組み合わせた表現へと舵を切った面々もいる。そうした多種多様な活動形態を尊重する雰囲気も相まって、バーチャルエンタメにおける活動形態のひとつとしてバーチャルとリアルの両方の姿を持つことが受け入れられつつある。
現在のVTuberやVSingerを筆頭にしたバーチャルなエンターテインメントは、まだ生まれて間もないと言っても過言ではない新しい文化。ルールが完全に確立されていないからこそ、よりカジュアルに、“服”や“加工フィルター”のような感覚で、次元や目的ごとに自分の姿を最適化する方法が一般化していく可能性は十分にある。少なくとも、バーチャルエンターテインメントの表現方法のひとつとして、これからも広がっていきそうだ。
※1:https://realsound.jp/2024/02/post-1560826.html
























