友成空、「鬼ノ宴」ヒットを経て放つ新たな一手 「睨めっ娘」で進化する無二のセンスと存在感

 そうした流れのなかで3月にリリースされた「I LOVE ME!」は弾むリズムと踊り出したくなるグルーヴが強調された楽曲だ。〈ぼくのままで生きていたい〉という思いがこもった歌詞は21歳になった友成の実感をまさに“等身大”で描いたもの。それをこのカラフルでポップなアレンジに乗せることで、「自分を愛そう」というテーマが力強いメッセージへと変貌を遂げている。自身のリアルを楽曲に込める、という方向性自体はそれこそ『18』につながるシンガーソングライターとしてのド直球だが、それがサウンドデザインによってぐっと大きな普遍性、そして(さまざまな人が笑顔で踊るMVでも表現されているように)社会性を帯びたものになっているのだ。

 そんな「I LOVE ME!」に続いて5月15日にリリースされたのが、楽曲のテイストとしてはまるで正反対の「睨めっ娘」だというのも憎い。意外性のあるギターのリフで始まるこの曲は、〈別品さん〉や〈甘くて熱い/匂ひに誘われて〉といった歌詞からもわかるとおり、「鬼ノ宴」にも通じる和モダンな世界観で作られた楽曲だ。タイトなリズムとシンプルなロックサウンドで進みながら、途中でいきなりジャズっぽくなったり、オペラみたいに壮大に展開したり、まるで映画のように場面が移り変わっていく。Aメロ、Bメロ、そしてサビ、どこを切り出しても高揚感とキャッチーさを感じさせるアレンジと構成、そして〈あっちゃぁ あっちゃぁ〉〈あっぷっぷ〉といったフレーズは思わず自分でも使いたくなるもの。2月に友成のTikTokアカウントで楽曲の一部が公開されてから2カ月あまり、すでにこの曲は大きな広がりを見せ始めている。「鬼ノ宴」のようなバズ、それを超える広がりが生まれるのも時間の問題かもしれない。

友成空(TOMONARI SORA) - "睨めっ娘" [Lyric Video]

 ポップミュージックとは文字通り“ポピュラー”な音楽のことだが、「睨めっ娘」を含むここ3曲を聴いていると、友成空の音楽のポピュラリティが急激に進化しているのを感じる。「何を表現したいのか、何を描きたいのか、リスナーに何を感じさせたいのか」というアーティスト目線での意図に加えて、「何が求められているのか」というユーザー目線が、彼の音楽をさらに強いものにしているように思うのだ。まさに鬼に金棒の勢いで、友成空の音楽はみんなものになってきている。「睨めっ娘」を経てこの先、その名前がどんな波を起こしていくのか、ぜひ注目してほしい。

友成空『睨めっ娘』

■リリース情報
『睨めっ娘』
配信中

配信URL:https://tomonarisora.lnk.to/niramekko
Lyric Video:https://youtu.be/-oaddU3pPdA
TikTok:https://www.tiktok.com/music/睨めっ娘-7359155716793665552
YouTube Shorts:https://www.youtube.com/source/_jd5Uh6C3Ls/shorts

■ラジオ情報
J-WAVE SONAR TRAX
ラジオ局J-WAVE(81.3FM)が選ぶ今聴くべきネクストカマーの最新楽曲
「睨めっ娘」2024年5月度選出
https://www.j-wave.co.jp/special/sonartrax/

友成空 オフィシャルサイト:https://avex.jp/tomonarisora/
X(旧Twitter):https://twitter.com/TomonariSora
Instagram:https://www.instagram.com/tomonarisora/
TikTok:https://www.tiktok.com/@tomonarisora
YouTube:https://www.youtube.com/c/TomonariSora

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