NCT TEN、ソロ活動でも注目を集めるユニークな才能 国境もジャンルも越えてファンダムを獲得する理由

TEN 텐 'Nightwalker' MV

 2月13日にはソロアーティストとしてセルフタイトルのミニアルバム『TEN』をリリース。狂気じみた世界観も内包する「Nightwalker」のMVは、アーティストとして新しい一面を見せてくれた。

 TENといえば、「誰っぽい」「誰に似てる」ということがない、比較対象がないのも、彼のユニークな魅力ゆえといえそうだ。

 彼にとって韓国語は母国語ではないにもかかわらず、K-POP界にてダンスだけでなくボーカルでも抜きん出ているTEN。

 彼はかつてメディア『The Ringer』のインタビューのなかで、「複数の文化を知っていれば、パフォーマンスでより楽に自分を表現することができるようになる。ダンス、歌、表現についてさらに学ぶと、あなたをもっと成長に導いてくれると思う。人種を気にする必要はない。何があっても共鳴することができる。それが最も重要なことです」と語っている(※1)。彼がパフォーマンスの根底に持つダイバーシティについてのマインドは、この時代において国や性別、人種を超えてファンダムを獲得する理由だということは、想像に難くない。

 タイで生まれ、その後単身韓国にわたり、様々なバックグラウンドの練習生と言語の壁を越え、音楽とダンスで疎通をしてきたからこそ、いまのパフォーマンスにも活きているのかもしれない。

 最近では、2021年にREPRESENTとコラボしてコレクションをローンチし、惜しみなくクリエイティビティを発揮。Instagramに愛猫のスケッチを公開したりと、その才能を垣間見せている。コレクションのうちのデザインのひとつで彼は十字架を使用しているが、これには二重の意味があるといい、自身のステージネームTENとかけ、数字の“10”を表す漢字(十)であると同時に、彼が自分自身の中に見据える成長と可能性を表す“プラス”を意味する記号でもあるのだそう。

 才能と溢れんばかりのクリエイティビティ、寛容性を味方に、表現者としてのTENは、国境もジャンルも越えて、これからもアーティストとしての成長と可能性を形にし続ける。

※1:https://www.theringer.com/music/2019/10/16/20916891/superm-kpop-jopping-sm-entertainment-billboard-hot-100-debut

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