Mrs. GREEN APPLE、ONE OK ROCK、SUPER BEAVER、back number……音楽が引き出す“ビール”の感動
1日が終わったあとの一杯や、気心の知れた人との乾杯。ビールのCMは商品のおいしさだけではなく、私たちの日常や、そのなかで抱く感情も描いてきた。そして、ビールとともに生み出される感動を鮮やかに映し出していたのが、音楽だ。
直近で印象的なのが、5月18日より放送開始されたキリングッドエールの新CM「想いがつまったビール篇」「大合唱篇」だ。CMソングには、昨年から引き続きMrs. GREEN APPLEの「GOOD DAY」が起用されており、ブランドリーダーのひとりである大森元貴(Vo/Gt)に加え、若井滉斗(Gt)と藤澤涼架(Key)も出演している。
「日本の未来が明るくなる、いいビールをつくりたい」という想いから誕生したキリングッドエール。「GOOD DAY」もそのコンセプトに共鳴するように書き下ろされた楽曲だ。新CMでは総勢約500名のコーラス隊/楽器隊とともに同曲の大合唱が繰り広げられ、高揚感に満ちた雰囲気が伝わってくる。楽しい日ばかりではなく、うまくいかない日もある。アップダウンする毎日でも、一息ついてビールを口にすれば少し心が晴れるかもしれない。〈笑って 泣いて/世界は忙しいけど/身軽になって 一息ついて/言おう GOOD〉というフレーズは、今を精一杯生きる私たちに向けた明日へのエールとなって響いてくる。
同じくバンドが出演したビールのCMといえば、ONE OK ROCKとアサヒスーパードライが思い浮かぶ。2023年に放送された「最高の渇きに。ONE OK ROCK」篇では、東京ドームでのライブに臨むメンバーの姿がドキュメンタリーで描かれていた。CMソングの「Wonder」は、〈If you only had one breath〉(あと一回しか息ができないとしたら)というフレーズに象徴されるように、今を全力で生きることを歌った楽曲。躍動感のあるライブ映像と、ライブ後にTaka(Vo)がスーパードライをおいしそうに飲むシーンが、全力で挑んだ先に得られる達成感を映し出していた。
さらに、今年3月からは「The Beginning」を起用したCM「冷え・宣言」篇、「冷え・阿部寛」篇、「冷え・長澤まさみ」篇が公開。キンキンに冷えたスーパードライと、ONE OK ROCKのエネルギッシュなロックサウンドが合わさることで、辛口な味わいの同商品ならではの爽快感が鮮烈に表現されている。
2021年に公開されたアサヒスーパードライのWeb CMに起用されていたのは、SUPER BEAVERの「人として」。「ビールって、苦いだけじゃない。」をテーマに制作された本CMでは、新入社員が仕事を通じて成長していく姿が描かれていた。ビールの苦味は、社会に出て初めて知る葛藤や挫折にもどこか似ている。壁にぶつかりながらも、周囲に支えられながら奮闘する新入社員の映像に重なるのが、〈人として 人として かっこよく生きていたいじゃないか〉という真っ直ぐな言葉だ。力強い信念を歌い上げたこの楽曲が、「ビールって、苦いだけじゃない。」というコピーを「人生は苦いだけじゃない」というメッセージにまで昇華していた。
back numberの清水依与吏(Vo/Gt)は、キリン淡麗グリーンラベルの人気CMシリーズ「GREEN JUKEBOX」に3度にわたって出演。2019年の「雪」篇では「ヒロイン」、同年の「夏」篇では「高嶺の花子さん」、2020年放送の「結」篇では「花束」を、それぞれギターの弾き語りで披露していた。不思議なジュークボックスとの出会いを通して、淡麗グリーンラベルの爽やかなおいしさと、心地よい“いいオフ”の空気感を描いてきた本シリーズ。過去にもFukase(SEKAI NO OWARI)、野田洋次郎(RADWIMPS)、あいみょん、星野源、Mrs. GREEN APPLE 大森らが出演し、歌声を届けてきた。アコースティックアレンジで響くback numberの名曲たちは肩の力を抜いてくれるような温度感で、休日にビールを片手に過ごす至福のひとときを思わせるようだった。
ときに誰かと笑い合いながら、ときに自分を労わるように飲むビール。CMで流れる楽曲たちは、そんな日々の感情に寄り添いながら、ビールの味わいと感動をより深く記憶に刻んでいる。


























