NCT WISH、東京ドームでの鮮烈なデビューステージから1カ月 世界へ示す存在感と人気拡大の勢い

 “Neo Culture Technology”の名を冠し、NCT 127、NCT DREAM、WayVの4チームを展開し、現在総勢20名が活動しているNCT。そのNCTが掲げてきた“無限拡張”のラストグループとして、SM ENTERTAINMENT初のプレデビューリアリティ番組『NCT Universe : LASTART』(日本テレビほか)から生まれた6人組ボーイズグループ・NCT WISHがついにデビューした。

 2月28日にリリースされたJapan 1stシングル『WISH』は、韓国、日本でのパッケージ先行注文数は37万枚を記録、さらに韓国の音楽番組2冠王、韓国国内の各種アルバムチャート週間1位、「週間 USEN HIT J-POPランキング」1位、「オリコンデイリーシングルランキング」1位、「レコチョクデイリーアルバムランキング」1位、「iTunesトップアルバムチャート」全世界7地域1位に加えて計14地域でTOP10にランクインするなど、日本、韓国はもちろん、世界でデビューを待ち望まれていた超大型ルーキーとしての勢いを見せつけた。

 また、すでにInstagramのフォロワー数は145万人以上、X(旧Twitter)、YouTube登録者数も含めた総フォロワー数は200万人を超え、デビューから1カ月ほどたった今もなお増加し続けている。また、他グループも含めたNCT全体としてもInstagramは1723万人フォロワー、Xでは1119万人フォロワー、YouTubeのチャンネル登録者数は626万人を超えており、同様にフォロワー数は日々増え続けている(2024年3月22日現在)。

 そんなNCT WISHがデビューするに至るまでの活動を振り返ってみたいと思う。

 昨年9月にプレデビューリアリティ番組『NCT Universe : LASTART』放送後、大阪・ヤンマースタジアム長居と東京・味の素スタジアムにて開催されたNCT初のスタジアム公演『NCT STADIUM LIVE ‘NCT NATION : To The World-in JAPAN’』のオープニングアクトにNCT NEW TEAM(仮)として初のステージを踏んだ彼ら。10月8日にはプレデビュー曲「Hands Up」と「We Go!」がデジタルリリースされ、『NCT Universe : LASTART PRE-DEBUT TOUR』を9都市24公演にわたって開催。さらに、ツアー最終日である12月20日には、プレデビューシングル『Hands Up』もパッケージリリースされた。

NCT NEW TEAM 'Hands Up' MV

 そして、2024年1月18日、「NCT WISH : WISH for Our WISH」と題した映像とともにグループ名が“NCT WISH”と決定、また翌日1月19日には、2月21日開催『SMTOWN LIVE 2024 SMCU PALACE @TOKYO』でデビューすることが発表された彼ら。「音楽と愛でみんなの願いと夢を応援し、一緒に叶えていこう」という想いからグループ名が付けられた。平均年齢18.3歳と若く純粋な魅力を持ったチームということもあり、これまでのNCTが見せてきた独特の世界観とはまた異なる、無邪気でフレッシュな一面をはじめに提示している。グループ名が発表されるとすぐにLINEニュースをはじめ各メディアニュースで取り上げられ、米グラミードットコム(Grammy.com)の発表した「2024年注目すべきK-POP新人」にも選出された。

NCT WISH : WISH for Our WISH

 メンバーは、オーディション開始時点ですでにメンバー入りが確定していたSM ROOKIESのSION(シオン)とYUSHI(ユウシ)に、約1年の練習生期間を経てオーディションで選ばれたRIKU(リク)、JAEHEE(ジェヒ)、RYO(リョウ)、SAKUYA(サクヤ)が加わった6人となった。日本、中国、アメリカなどさまざまな場所からメンバーの集うNCTの新グループらしく、日韓のメンバーが入り混じる構成となっている。

SION(シオン)

SION

 2002年5月11日生まれ、韓国出身のリーダー・SION。サバイバル番組では、すでにデビューが確定しているという難しい立場ながら、オーディションに挑む他のメンバーを支えてきた。

 4年という決して短くはない練習生期間で得たパフォーマンス力は圧巻。高いボーカルの技術と楽曲ごとのコンセプトを消化して表現する力が試される表情管理で、今後のステージでもチームを引っ張ってくれそうだ。

RIKU(リク)

RIKU

 サバイバル番組の最終ランキングで1位になったRIKUは、2003年6月28日生まれの日本出身。練習生期間は1年と短いが、ラップスキルと表現力は突出しており、観た者の目を引く。特にNCTの楽曲におけるクオリティはラップスキルが担う部分も大きいため、チームの重要なピースとして期待できるメンバーだ。

 話している声からは想像のつかない歌声も魅力的で、思わずNCT 127とNCT DREAMを兼任するMARK(マーク)のようなNCTのエースラッパーになるビジョンを想像してしまう。

YUSHI(ユウシ)

YUSHI

 YUSHIは2004年4月5日生まれ、日本出身のメンバー。グループのなかでも最も長い5年の練習生期間に培ったダンスには自信があると本人も語り、サバイバル番組の審査員を驚かせた歌唱力の面では、アーティストディレクターとして見守ったシンガー・BoAには「いちばん記憶に残るボーカルでした」と言わしめた。自信を見せる様子とは裏腹に普段はシャイな一面もあり、ファンの心を掴んでいくだろう。

JAEHEE(ジェヒ)

JAEHEE

 サバイバル番組に途中から参加し、わずか3カ月の練習生期間でデビューを勝ち取ったシンデレラストーリーを持つJAEHEE。2005年6月21日生まれ、韓国出身のメンバーだ。

 オーディション時からボーカル力が評価されており、プレデビュー曲「Hands Up」でもラストのサビ前で見せ場となっているハイトーン部分を任されている。サビ前のハイトーンは事務所であるSM ENTERTAINMENT、そしてNCT楽曲の特徴でもあるため、このチームをよりNCTたらしめていると言える存在だろう。

RYO(リョウ)

RYO

 2007年8月4日生まれ、日本出身のRYOは、もともとNCTのファンだったという。サバイバル番組の最中でも、審査員たちが思わず「かわいい」と言葉をこぼしたように、楽しそうな表情で踊るフレッシュさが魅力。

 ステージ以外でも笑顔が多く、ファンだけではなくメンバーも癒してくれるような存在になるはずだ。しかし、歌えばその安定感はメンバー随一。癒しから一転し、ステージでは頼りがいのある存在となっている。

SAKUYA(サクヤ)

SAKUYA

 日本出身のSAKUYAは2007年11月18日生まれ、16歳になったばかり。このチームのマンネ(末っ子)としてメンバーに加わった。すでにメンバーから愛でられるシーンも多々あり、“愛されマンネ”ぶりを発揮している。

 一方、ステージ上では自信みなぎるパフォーマンスが特徴的で、オーディション時からラップとダンス共に高い技術を見せつけた。その高いスキルはグループのヒョン(兄)たちのやる気を焚きつけるはずだ。

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