CUBERSラストインタビュー 新曲にベスト盤、ライブ……最後まで“最高”を追求する5人の生きた証

CUBERS、ラストインタビュー

 さぁ、泣いても笑ってもこれが最後の新曲、これが最後のライブだ。8年半の歴史に幕を下ろすCUBERSのラストシングルは、メジャーデビュー曲の作詞を手掛けたつんく♂が再びCUBERSのために書き下ろした「スキャンダラスKISS~ final act~」に決まった。さらにもう一つの新曲「Add Love Song」を加えた、大ボリュームのベストアルバム『CUBERS BEST 2015-2024』も出る。そして本当のラストシーンは3月31日、豊洲PITでの『CUBERS LAST LIVE - Final scene and life goes on - 』だ。最後の瞬間までスピードを上げ、クオリティを上げ、走り続ける5人の表情は輝いてる。その輝きを見届けよう。笑顔と拍手のグランドフィナーレを迎えよう。(宮本英夫)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

今やれるだけのことを詰め込んだラストツアー

CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)

――これが我々にとって「CUBERS LAST INTERVIEW」です。よろしくお願いします。まずはこの間終わった『LAST WINTER CUBERS』ツアーを振り返って、最後のツアーの思い出を聞かせてください。

春斗:今回のツアーは本当にやれるだけを詰め込んだライブだったんですけど、9太郎はMCで自由に喋りまくって、スタッフさんに何回も怒られてました。マジの話ですよ。2分でお願いしますって言われてるところを、5分、10分話しちゃう人なので。

9太郎:でもね、僕はお客さんが楽しんでくれるなら、怒られてもいいの。スタッフさんに怒られるのと、お客さんが喜んでくれるのとだったら、お客さんが喜んでくれる方をとる。それがエンターテイナー!

TAKA:9太郎しか楽しんでなかったじゃん。お客さんは真顔だった(笑)。

9太郎:嘘じゃん。だってさ、巻かなきゃいけないって言ったら、みんな「えーっ」て言うじゃん。

TAKA:それはね、そう言わないとっていう演出に近いというか、優しさ。

――初日の東京の恵比寿ザ・ガーデンホール、めちゃくちゃ楽しかったですよ。9太郎さんのMC、最高だった。

9太郎:MCはマジで楽しいです。

TAKA:そもそも僕らのMCは、その場で起こることをよく喋るんですけど。良くも悪くも、解散するんだからもうやりたいように話そうよみたいな感じで、ああなっちゃってるんですよね。別にMCでコケてもいいでしょみたいな、だいぶポジティブに捉えるようになっているから。それがちょっと裏目に出て、押すことがあったという。

9太郎:裏目に出てないって! でも押すっていう意味ではね。マジで早着替えしてる間ずっとみんなに言われて、「長けよ!」ってずっと言われてる。

春斗:歯止めが利かないんですよね、スイッチ入っちゃうと。

9太郎:まあ、ええやんけ。

春斗:(ツアーファイナルの)関西から抜け出してないね(笑)。

TAKA:じゃあもう、MCなしにする?

9太郎:そうだよ、そんなに文句言うなら、MCなしでいいの? だって、あの時間が楽しいんだから。押したってええやん。笑ってくれてる人がいれば。

――9太郎さんが正しいと思います(笑)。ツアー全体の思い出としては?

綾介:ツアー自体が最後になるので、それを噛み締めながら、最後だなと思いながらやってましたね。特に大阪の会場は、これまでもライブをしてきた場所なので、思い入れもあったりして。噛み締めてましたね、僕は。雰囲気とか景色とかを。

優:今回のツアーは、リハーサルの時間が全然なかったんですよ、色々重なってて。4日ぐらいで作ったので、初日の東京は「本当にやるんだ」みたいな感じでした。大丈夫かな? って。

9太郎:4日じゃなくて3日。

――逆に言うと、3日であれだけできてるのが凄いですよ。

優:東京は映像になってるんですけど(ベストアルバムの初回盤付属Blu-rayに収録)、そういうライブも初めてだったと思うので。その事情を知りながら、映像でも楽しんでほしいですね。

――冒頭でいきなり、TAKAさんが「LAST SUMMER CUBERS」と言ってしまったり。

TAKA:そうですね(笑)。僕も一瞬どうしようと思って、そのままやり通すか、でも言い直さないとまずいなと思って言い直したんですけど、そこも全部収録されてました(笑)。

――全然いいんじゃないですか。それがライブだと思いますよ。

TAKA:それぐらいアツかったということで、お客さんが。

CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)
TAKA
CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)
CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)
春斗
CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)
綾介
CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)
末吉9太郎

――さぁそして、そのツアーで初披露したラストシングル曲の「スキャンダラスKISS~ final act~」ですが。どうでした、歌ってみて。

TAKA:今までいろんな楽曲を歌ってきましたけど、初披露の時って独特の緊張感があって、でもそれ自体も最後というか、もうこれから初披露する楽曲はないじゃないですか。その緊張感も噛み締めながら、つんく♂さんに作詞していただいた曲ということで、みなさんの期待値も高まる中でのパフォーマンスだったんですけど、僕自身はすごく楽しめました。

――ライブチューンですよね。初めて聴いても乗れる曲。

TAKA:めちゃめちゃ、やってて楽しいんですよね。もっとたくさん歌いたいなっていうのが正直な感想です。この先何年も歌っていたいなって、思わせてくれる曲です。

優:最初に聴いた時から曲がすごく好きで。もともと宮野弦士さんの曲が好きだったので、最後の最後にできてよかったなという気持ちがあって。振付も曲に寄り添ったファンク系で、やってて楽しいですね。歌ってても踊ってても楽しい。

春斗:ファンクですごくキャッチーなんですけど、披露した時にファンの人が「すごく大人っぽくていい歌い方だね」って言ってくれて。僕たちもこういう歌い回しとか、大人な曲も似合ってきたんだなっていうのを実感しましたね。 あと、やっぱりサビがすごく耳に残るので、そこが僕のお気に入りポイントです。

9太郎:ライブで歌った時に、サビ頭の〈止まらぬ機関車〉を歌いながら、それまでまったく自分の中の感覚にはなかったんですけど、CUBERSが解散に向けてすごいスピードで進んでることと重なって、なんかすごく……お客さんも楽しんで聴いてる人もいれば、やっぱりラストシングルということで泣いてる人もいたり、それを全部ひっくるめて、会場全体が渦のようになってる感覚というか、すごいスピードで進んでいる感覚がして。寂しさとか切なさとか儚さみたいなものをその瞬間に感じて、でもそこでしか生まれない、そういう時にだけ生まれるキラキラ感みたいなものも、すごく感じましたね。

CUBERS - スキャンダラスKISS〜final act〜 (Official Music Video)

――つんく♂さんが曲に寄せたコメントを読むと、CUBERSのクライマックスをこの曲で飾りたいというようなことを言われていて。まさにそれだなと思います。

綾介:メジャーデビュー曲もつんく♂さんに手掛けていただいて、つんく♂さんで始まりつんく♂さんで終わるというのは、とても感慨深いものがあります。「メジャーボーイ」とミュージックビデオの撮影場所が一緒だったりとか、いい意味で癖のある歌詞の感じも似ているので、「メジャーボーイ」の時よりもリズムの取り方とか、進化しているところを見せられるんじゃないかなと思うので、お客さんには「メジャーボーイ」と見比べて、聴き比べてほしいなと思います。

ベスト盤はCUBERSのすべて 5人それぞれが選ぶ思い出の1曲

CUBERSインタビュー写真(撮影=梁瀬玉実)

――3月20日には、8年半の活動を締めくくる究極のベスト盤が出ます。『CUBERS BEST 2015-2024』は、CD3枚組に、初回盤にはBlu-rayでライブ映像2公演もMUSIC VIDEO CLIPも入った豪華仕様になってます。

TAKA:あらためて、いい曲ばかりだなと思います。最初から楽曲に力を入れてもらっていて、でももっと僕自身の歌が上手だったり、感情表現がうまかったら、もっといい伝えられ方をしていたのになっていう、曲に対しての申し訳なさも少しありつつ、でもそれは僕たちがたどってきた道でもあるので。ベスト盤を聴いていただいて、楽曲を通して僕たちの成長や、活動の過程や、声の変化を聴いて、どんな思いで制作に取り組んできたのかな? っていうバックボーンまでを想像しながら、この作品を楽しんでほしいなという思いがあります。

――特に好きな曲ってあります? 思い入れが深い曲とか。

TAKA:特に好きな曲、印象に残っている曲は……「トーキョーラビリンス」です。高校が一緒だったオーイシマサヨシさんに楽曲を提供していただいたんですけど、僕の在学中にも学校に歌いに来てくれたことがあって、まさかCUBERSに楽曲提供していただけるなんてことは、夢にも思っていなかったことなので。僕にとってはヒーローのような存在だったんです。僕は緊張するとどんな会話をしたかも覚えていないタイプなんですけど、レコーディングの場でディレクションしていただいた時、LINEの交換をしていたみたいで。スタンプを送り合って、帰ったあとに「LINEがあるってことは、ちゃんとお会いしてたんだ」と思っちゃうぐらい夢のようなひと時でした。歌詞も、夢を持って上京した若者が、自分を奮い立たせるような内容なんですけど、オーイシさんとは育ってきた生い立ちも似ているので、リンクする部分もあったりして。楽曲をいただいた時はすごくノリノリで歌ってたんですけど、 最近になって心境の変化があって、解散も発表して、その状態でこの楽曲を歌うと、リリースした当時とは違う思いが芽生えるというか。楽曲って面白いなと思いつつ、これからの自分に対しても、第2フェーズに進んでいきますけど、この気持ちを忘れずに次の人生も頑張っていきたいなって、そんなことを思わせてくれる曲だなと思ってます。

CUBERS - トーキョーラビリンス (Official Music Video)

――すごくいい話。優さんにとって、このベスト盤は?

優:そのままですけど、やっぱりCUBERSのすべてなんじゃないですかね。頭から最後まで。聴く人は、「この時期によくライブに行ってたな」とか、「ここ知らないな」「ここからまた行き始めたな」とか、あったりするかもしれないし、CUBERSの歴史順に曲が並んでいるので、最後にこういうものが出せて本当に良かったです。好きな曲は、全部がそうなんですけど、やっぱり今は「スキャンダラスKISS~ final act~」ですね。この並びで、「最後の表題曲です」と言うのにふさわしい曲ってなかなか難しいと思うんですけど、CUBERSの歴史で最後の表題曲をどんな曲にする? という時に、ちゃんとハマってる曲を出せたなという感じがしますね。

――最後が最高って、素晴らしいですよね。

優:最後に曲としてのクオリティも上げた形で終われるなと思います。

春斗:ベスト盤は、やっぱりCUBERSの歴史というか、生きた証だなと思います。1曲1曲で「あんなことがあった、こんなことがあった」という思い出が蘇ったり、それはファンの人も同じだと思うし、10年後もファンの人の胸に刻まれている曲たちであってほしいなという思いがありますね。思い入れのある曲は、僕がプロデュースさせてもらった「A Beautiful Magic」なんですけど、「大切な人がいると、人生は魔法がかかったように楽しくなる」というテーマで作った曲で、ファンの人に感謝を伝えるということで、5カ月連続配信リリースした中の1曲。僕にとってCUBERSの人生の中でファンの人たちが一番大切だったなって、あらためて思ったので。そういう意味を込めて作ったので、届いてほしいなと思います。

CUBERS - A Beautiful Magic (Official Music Video)

9太郎:8年半のベストアルバムを出して、曲はこうやって並んでますけど、曲が並んでるだけじゃなくて、CUBERSの曲を聴いてくれてる人、ファンのみなさん一人ひとりに、たぶんいろんな思い出が詰まってると思うんですよ。「この曲が発売された頃、こんなことで悩んでたな」とか、「この曲をよく聴いてた時、この人のこと好きだったな」とか。このベストアルバムの中には、僕たちメンバーの思い出もたくさん詰まってるし、聴いてくれる人たちの思い出もたくさん詰まってるってなると、もう何十万、何百万のいろんな思い出が詰まってるベストアルバムだなと思うし、すごく尊いアルバムになりました。

――特に思い入れのある曲、ありますか。

9太郎:やっぱり「メジャーボーイ」は、CUBERSにとってすごく大きいかなと。あともう1曲、新曲「Add Love Song」が入るんですけど、この曲がベストアルバムに入っているのと入っていないのとじゃ、全然大きく違うなって思うんですよ。グッと締まるというか、CUBERSはいろんな楽曲をやってきて、イメージで言うとバラバラに咲いた花を「Add Love Song」がぎゅっとまとめてくれて、花束にしてくれている感覚なんですよね。だから「Add Love Song」の存在はすごく大きいなって、ベストアルバムにとっても僕たちCUBERSにとっても、すごく大きい曲だなと思います。この曲を最後に歌えるのは本当に嬉しいし、ありがたいです。

CUBERS「メジャーボーイ」Official Music Video

――「Add Love Song」は本当にいい曲で、「スキャンダラスKISS~ final act~」と対になるような、包容力ある素敵なバラードだなと思います。綾介さんは?

綾介:インディーズ時代からの表題曲が並んでいるので、CUBERSの歴史年表の楽曲版みたいな感じなので。ファンのみなさんも1曲目から聴いて「SHY」の時期はこういうことをしていたんだなとか、その時期を知らない人もあらためて調べてほしいというか、知ってほしかったりもしますし。これでもう僕らの歴史は消えないというか、しっかりベスト盤として残ることによって、僕らの曲の年表が一覧でわかるので、そういうものを出させてもらったことにはとても感謝ですし、意味があるなと思うし、とてもありがたいことだと思っています。

――思い出深い曲、ありますか。

綾介:曲というか、時期なんですけど、やっぱり「メジャーボーイ」ですね。僕がアイドルをしていく中で一番の転機というか、衝撃だったのが、夏まゆみ先生に出会ったことで。歌とかダンスだけじゃなくて、表現とか、人としての考え方、思考とか、色々怒られたりもしましたし、褒めていただいたりもして、自分の中でいろんなものの見方が変わったというか、見方が増えたのが夏先生に出会った時期でした。その時期にCUBERSが初めてのツアーを名古屋、大阪、東京でやらせてもらって、そういう思い出もあるし、メジャーデビューだ! って、渋谷のスクランブル交差点に大きな広告看板を出してもらったり、CUBERSの活動の中でも特に印象に残っている時期の楽曲なので、思い入れも思い出もたくさんあります。

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