Google×MISAMO、コカ・コーラ×NewJeans……相次ぐ世界的企業のCM起用 K-POPが映し出すトレンド

ボディメンテ CM| 「THE DAY.」篇 120秒

 ポカリスエット等、世界に医薬品・食料品を展開する大塚製薬は、12月22日より放送のスポーツドリンク・ボディメンテ・のCMにNCT 127を起用した。

 CMはドラマのような構成で制作され、NCT 127のコンサートに向けて、俳優・小野花梨演じるNCT 127のファンが万全な体制を整えようと、ボディメンテを活用しながら体調管理やグッズづくりに勤しむ姿が描かれた。この中では、コンサートに向けて日々努力を重ねるファンの姿とリンクするように、NCT 127のメンバーも身体づくりやパフォーマンスの準備を行う姿が映し出され、“推し活”の描き方のリアリティさも相まって、大きな共感と話題を呼んだ。

【コカ・コーラ】 コカ・コーラ ゼロ NewJeans TVCM「選ぼう。コークゼロの美味しさを。」篇30秒 Coca-Cola TVCF

 そして、コカ・コーラでは、NewJeansが出演する「コカ・コーラ ゼロ」のCMを2月5日より放送を開始。

 NewJeansは2023年3月より、コカ・コーラのグローバルアンバサダーとして活動中。今回のCMはその一環として制作されたものと見られ、“コカ・コーラマシッタ”と印象的なフレーズを口ずさみながらボトルを選ぶHYEIN(ヘイン)や、ボトルを持ちながら楽しそうにポーズをとるNewJeansの5人の姿が目を引く映像となっている。また、CMソングには、コカ・コーラとNewJeansがコラボレーションした楽曲「Zero」が使用されており、サウンドの点でも非常にキャッチーで耳に残るCMだと言えよう。

 このように、2023年末から現在にかけて、今をときめくK-POPアーティストが世界的な企業のCMや広告、販促サイトなどに起用される事例が相次いでいる。これまでファッションブランド等ではグループから一人のメンバーがアンバサダーに起用されたり、あるいは複数名でイメージモデルを務めることも多かったが、世界的なIT企業のCMでMISAMOのようなユニットが起用されているのはとても興味深い。

 CMや広告は、企業や製品・サービスのイメージをつくる側面がある一方で、時代や社会のトレンドを敏感に取り入れてつくられるため、「時代を映す鏡」となる側面も持つ。この点も踏まえて昨今のCMを見てみると、K-POPアーティストが国内に浸透し、世界的企業からも一目置かれている状況が改めて浮かび上がってくる。

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