スキマスイッチ、『おっさんずラブ』を彩る王道ラブソングに賞賛の嵐 20年間支持されるポップセンス
『おっさんずラブ-リターンズ-』は、前作までの恋愛関係を経て、共に生きていくパートナーになった春田(田中圭)と牧(林遣都)の日常を描いているが、「Lovin’ Song」は、ときにぶつかり合いながらも、手を取り合い、愛を育んでいく2人の姿はもちろん、春田を忘れるために姿を消したものの、偶然の再会を果たしてしまった武蔵(吉田鋼太郎)の叫びとも取れるような部分もあり、様々な視点が浮かび上がるものになっている。第1話放送終了後には、ドラマの関連ワードがXにトレンド入りをし、歓喜と興奮の声が上がっていたが、ドラマの内容と合わせて主題歌を絶賛する声も多く、ドラマファンからも温かく受け入れられていた。
また、「Lovin’ Song」は、「90's」をテーマに制作したとスキマスイッチの2人はコメントを寄せている。流麗なストリングスや力強く伸びやかに歌い上げられるサビメロなど、壮大なサウンドに乗せ、ストレートな言葉で愛を歌う同曲は、確かに90年代的な雰囲気や、往年のドラマ主題歌を彷彿させるような部分もある。いわばラブソングの王道的なものになっているのだがーー『おっさんずラブ-リターンズ-』のオフィシャルサイト内にあるイントロダクションには〈多様性が叫ばれるようになった現在では、男同士の恋愛という当時珍しいと受け取られた設定も、当たり前の時代に。〉という一文がある。『おっさんずラブ』以降、地上波ドラマでもBLものは人気ジャンルのひとつとなり、多くの作品が生み出されてきた。それゆえに、もはや目新しさは少ないのかもしれないが、その状況は、2020年代の王道路線であり、定番と言い換えることもできるだろう。「Lovin’ Song」は、新語・流行語大賞にノミネートされ、社会現象にまでなったドラマに、どこまでもまっすぐで、普遍的なラブバラードをぶつけるという、潔く、それでいてとてつもなく重圧がのしかかる真っ向勝負を挑んだ楽曲といえるかもしれない。
この原稿を書いているのは第1話が終了したばかりなので、ここからストーリーがどう転がっていくのかはまだわからないが(第1話の終わり方もかなり衝撃的)、「Lovin’ Song」が登場人物達をどう彩っていくのか。毎週楽しみにしていたい。
■リリース情報
スキマスイッチ『Lovin’ Song』
配信リリース:1月6日(土)
Streaming&Download:https://SUKIMASWITCH.lnk.to/LovinSong
CDリリース:2月21日(水)
予約URL:https://SUKIMASWITCH.lnk.to/LovinSong
<初回限定盤>
形態:CD+Blu-ray
価格:¥2,200(税込)
<通常盤>
形態:CD
価格:¥1,320(税込)
【トラックリスト】
<CD>※CDの収録内容は2形態共通
[Disc-1]
M1. Lovin’ Song
M2. Revival (Live Full Course 2022 at Nippon Budokan[22.12.22])
M3. Revival (TOUR 2020-2021 Smoothie at Nagoya Century Hall[21.1.29])
M4. Lovin’ Song (Instrumental)
<初回限定盤>
[Blu-ray Disc]
『Documentary of SUKIMASWITCH 2023 in London』
『Special Live at Asylum Chapel』
「奏(かなで)」
「藍 〜僕たちの色彩〜」
■番組概要
テレビ朝日 金曜ナイトドラマ『おっさんずラブ-リターンズ-』
2024年1月5日(金)スタート 毎週金曜23:15~24:15
※一部地域を除く
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/ossanslove_returns/
■関連リンク
スキマスイッチ20周年特設サイト:https://sp.universal-music.co.jp/sukimaswitch/20thanniversary/
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