Travis Japanは「夢のHollywood」と共に進んできた 初音源化を機にその道のりを辿る
Travis Japanの1stアルバム『Road to A』が、12月20日に発売された。この『Road to A』 は、新曲を含む全17曲が収録されている通常盤と共に、初回盤として、8本のビデオクリップやバラエティコンテンツが収録された「初回T盤」と、デビュー前の代表曲を収録した「初回J盤」、ユニット曲も含む「FC限定盤」の、計4形態が用意されている。そしてこの「初回J盤」には、多くのファンが思い入れを抱く楽曲「夢のHollywood」、通常盤にはその英語バージョンの「My Dreamy Hollywood」が収録され、念願の音源化を果たしている。
「夢のHollywood」は、Travis Japan初のオリジナル曲として、2017年8月のジュニア公演『サマステ ~君たちが~KING'S TREASURE』で初めて披露された。楽曲の発表当時は、現メンバーの松田元太、松倉海斗が加入する前であったが、2人の加入後も、これまで大切に歌われてきた楽曲だ。楽曲発表直後は、当時のメンバーである宮近海斗、中村海人、七五三掛龍也、川島如恵留、吉澤閑也の5人で披露していた。しかし、松田と松倉が加入した直後の2017年12月に『ザ少年倶楽部』(NHK BSプレミアム)で放送された現在の7人による「夢のHollywood」は、新生Travis Japanの始まりを示すものとして当時大きな反響を呼んだ。2012年に結成されたTravis Japanの歴史を考えると、この楽曲は、グループの大きな分岐点となる時期に得た、初のオリジナル曲ということになる。
「夢のHollywood」のパフォーマンスの特徴は、なんといってもショーを思わせる華々しいダンスだ。煌びやかな衣装に身を包み、軽やかなステップと美しいフォーメーション、ステッキを使ったタップダンスで魅せるパフォーマンスは、流行に左右されないものだからこそ、初披露から年月を経てもTravis Japanの重要な個性の一部となっている。今でこそ、ヒップホップを始めとした様々なダンスを取り入れているTravis Japanだが、彼らのパフォーマンスの源流が、結成のきっかけとなったミュージカル『PLAYZONE』にあることも、楽曲からは感じられる。その意味でもこの「夢のHollywood」は、長く彼らを応援するファンにとって、特別な思いを抱くことが多い楽曲と言える。