福山雅治、FANTASTICS、羊文学、SKY-HI×Nissy、chelmico、BREIMEN……注目新譜6作をレビュー
SKY-HI×Nissy「SUPER IDOL」
SKY-HI(日高光啓)とNissy(西島隆弘)。AAAの二人がこのタイトルでコラボソングを作ることがまず周囲をざわつかせる。トラックはドープなヒップホップ系。とはいえ高圧的な低音アピールとは違い、種類の違ういくつもの打音でベースを構築し、サビでは荘厳なシンセが響き渡るもの。威嚇する鼻息の荒さよりも毅然とした品格が感じられる。それは歌詞も同様で、主題は“スーパーアイドル”として生きる自分たちのプライド。〈存在そのものが全部Show〉であることを引き受けた人生。誤解や偏見も飲み込んでステージに立つ強さ。SKY-HIのラップが放つ棘をNissyのなめらかな歌唱が中和しているようにも聴こえるが、実は二人の視点はまったく一緒である。(石井)
chelmico「Question」
全国ツアー『一緒に踊ろうよTOUR』を開催中のchelmicoの新曲「Question」は、ドラマ『恋愛のすゝめ』(TBS系)オープニングテーマ。“勉強一筋の男子高生が校則で禁止された恋愛に挑む”というドラマの設定とリンクしたリリックは、絶対に解き明かせない、でも、多くの人が経験したことがある(はず)の恋の不思議をキラキラとしたフロウとともに表現。始まった瞬間に心が踊り出すカラフルなビート、遊び心に溢れたトラックメイクも素敵だが、いちばんの肝はもちろん二人のラップ。日本語を気持ちよくグルーヴさせるテクニックとセンスはやはり際立っている。シリアスなヒップホップも絶対に必要だが、ポップに振り切ったラップもやっぱりいいなと思わせてくれるナンバーだ。(森)
BREIMEN「乱痴気」
勢いに乗るオルタナティブファンクバンドのプレメジャーシングル曲。「メジャーシーンにて乱痴気騒ぎを起こさせて頂く所存」とは高木祥太(Ba/Vo)のコメントであり、その意気を反映してか、彼らにしてはかなりBPMの高いアッパーなダンスチューンが届いた。サビで連呼される〈乱痴気乱乱痴気〉は、“アブラカタブラ”とか“チチンプイプイ”のように、意味はなくとも気分がアガる呪文のように響く。それでも囁き声やファルセットを多用したエロティックな展開がちゃんと用意されているのはさすが。キーボードやソプラノサックスが奏でる中盤の甘いソロや、ねっとりとろける高木のボーカルには妖しい夜の匂いが。ただ陽気なだけのパーティーソングではないのだ。(石井)
福山雅治『AKIRA』、大差をつけてチャート首位に 目の前にいるような歌声の存在感&特徴的なリズムパターンに注目
参照: 12月21日付のオリコン週間アルバムランキングで首位を飾ったのは福山雅治『AKIRA』で推定売上枚数133,166枚…
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SKY-HIとNissyのコラボ曲「SUPER IDOL」が12月4日にリリースされた。「SUPER IDOL」は12月2日、3…