DOBERMAN INFINITY、新たな試みに挑んだツアー『DOGG RUN』 感謝の想い綴った新曲も初披露

 続く「アンセム」は、力強くも優しくあたたかなメッセージが詰まった人生賛歌。積み重ねてきた過去と、様々な障壁を乗り越えてきた今、そして10周年という未来。全てへの思いを込めて、全力で歌い上げる。彼らの思いに賛同するように観客が再び声を合わせ、会場中に力強い歌声が響き渡った。

 いよいよクライマックスを迎えたタイミングで、翌日6日0時配信の新曲「You're the Reason」をサプライズ披露。この曲の制作経緯については、「コロナ禍を経て、改めて音楽やライブができる喜びを感じ、どんな時でも応援してくれるファンのみんなの存在が心からありがたいと感じた。この気持ちを歌にしたかった」(GS)、「ファンのみんなに“いつも支えてくれてありがとう”と伝えたくて、みんなの顔を思い浮かべながら作詞した」(KUBO-C)、「10周年を目前に控えてツアーを回っている今、ファンのみんなへの感謝の気持ちを乗せる曲を作りたかった」(SWAY)とのこと。中でも、サビの〈今日もキミがいるから/僕が 止まらない〉というフレーズは、特に気に入っているメンバーが多く、「生きてれば浮かない日もあるけど、そんな時も自分の心に火をつけてくれるのは応援してくれるみんなの声」(KAZUKI)、「ファンの皆さんへ素直に伝えられているところが好き」(P-CHO)という。メンバーからファンへ綴ったラブレターのようなこの曲を、5人は客席へ優しいまなざしを向けながら、めいっぱいの思いを乗せて届けた。

CrazyBoy/ELLY(三代目 J SOUL BROTHERS)

 アンコールでは、この日のスペシャルゲストとしてCrazyBoy/ELLY(三代目 J SOUL BROTHERS)が登場。全身真っ赤な衣装で現れたCrazyBoyに観客は大興奮。凄まじい熱気の中、DOBERMAN INFINITYとのコラボ楽曲「Heartbeat」を披露し、会場を熱狂させた。さらに、2人目のゲストとしてラッパー・t-Aceが登場し、SWAYと共に「ぽっぷしゃんぱん」を披露。息ぴったりのパフォーマンスと軽快なトークで観客を楽しませた。

 盟友たちからDOBERMAN INFINITYへの愛が感じられるスペシャルなステージで、会場はあたたかいムードでいっぱいに。そしてこの日のラストを飾ったのは、最高にアップテンポなナンバー「99」。「最後は笑顔で終わりましょう! ヘトヘトになって帰って!」という煽りに触発され、観客はタオルを振り回して飛び跳ねる。この夜が終わるのを惜しむように最後まで騒ぎ続け、フロアはこの日一番の盛り上がりを見せた。

SWAY、t-Ace

 歌とラップを軸にしたパフォーマンスで、駆け抜けるような勢いのあるライブを届けたDOBERMAN INFINITY。観客全員を楽しませようとするエンタテインメント精神と、それを余すことなく受け取る観客の一体感からは、このツアーで積み重ねてきた彼らの確かな絆を感じ取ることができた。10周年へ向かって突き進む彼らの勢いは、今後も加速していくだろう。

DOBERMAN INFINITY、5本のマイクで届けた“本当に大切なもの” KAZUKIソロデビューも明かされた『LOST+FOUND』ツアー

DOBERMAN INFINITY(以下、DI)が10月28日、東京ガーデンシアターにて『DOBERMAN INFINITY L…

DOBERMAN INFINITY SWAY、ソロ&俳優でも活躍するクリエイティブな才能 滑らかなフロウで伝える“等身大のヒップホップ”

MCのKUBO-C、GS、P-CHOの3人と、劇団EXILEのメンバーとして俳優活動も行うSWAY、ボーカルのKAZUKIで構成…

関連記事