ソン・シギョン、PSYや松井五郎ら参加のミニアルバム『こんなに君を』完成 日本のファンへの想いも語る

日本と韓国、両国の架け橋になれたら

——「ふれる」、「Kaleidoscope」、「沈黙の音色」は、他の楽曲とはまた大きく雰囲気の異なる楽曲ですね。

ソン・シギョン:「沈黙の音色」は、韓国の若手の作曲家さんに書いていただきました。すごくいい曲を作る方で、「今度何かいい曲ができたら送ってほしい」とお願いしていて、送ってくれた曲ですね。何曲かもらったなかでこの曲を選びました。

 「ふれる」は、韓国の歌謡界には欠かせない伝説的な作曲家のチョ・ドンイク先輩に書いていただきました。今年の5月に先輩の楽曲を歌う機会があって、その時に「日本で作品をリリースする際には曲を書いてもらえませんか」とお願いして、そして書いてくださったのがこの楽曲です。実績のある先輩の作ってくださる楽曲を歌うのがいちばん難しいんですが、偉大な先輩の楽曲を歌えて光栄だと思います。

——シギョンさんは以前、「日本での活動は新しいことに挑戦できるから楽しい」とお話しされていました。今回のミニアルバムを制作していくなかで、新しく挑戦したことや新たな一面を見せられたポイントはありましたか?

ソン・シギョン:PSYさんの曲は、特にそういう曲だと思います。PSYさんが求めている音楽の方向性と、僕の行く道は、普通であれば同じ方向には向かないはずなんです。でも、今回の「こんなに君を」のように覚えやすいメロディの歌を作ってくれて。日本での作品だからこそ、できるコラボだと思います。

——シギョンさんにとっては新しい作風の楽曲だという「こんなに君を」、実際に歌ってみていかがでしたか?

ソン・シギョン:新鮮でしたね。こういう風に歌うのもありなんだなと思いました。僕は韓国人なので、日本語の歌を歌う時は、まだ緊張してしまうんです。まだ完璧には慣れていないですし。

——ちなみに、シギョンさんは歌を歌う時、どのような点を意識するのでしょうか。

ソン・シギョン:僕は、歌詞の内容に集中するタイプです。もし、歌だけに専念して「ここで音をもうちょっと上げよう」とかを考えると、たぶん歌えなくなってしまうと思う。歌詞に集中して、たとえば「こんなに君を」だったら、思い合うふたりがいて、目を閉じても、時が経っても、「まだこんなに君を想っている」という気持ちを抱えた人物になりきって歌うんです。でも、日本語だと完璧ではないので、まだ少し慣れていません。

——シギョンさんは、これから日本でやってみたいことはありますか?

ソン・シギョン:日本の楽曲を集めたカバーアルバムを作ってみたいですね。日本には名曲も多いですし、歌手としては「たくさんのいい歌を歌いたい」という気持ちがあります。でも、何よりも「成功したい」という気持ちが強いかもしれません。なぜかと言うと、役に立ちたいんです。これだけ日本語を勉強してきて、これだけ韓国の歴史も勉強してきて。いつか成功して影響力を持つことができたら、日本と韓国、両国の架け橋になれたらいいなと、少し偉そうに聞こえてしまうかもしれませんが、そう思っています。

 韓国と言えば、K-POPアイドルかドラマというイメージを持っている方が多いでしょう? でも、韓国の歌手が日本で成功することができたら、日本の歌手が韓国に行っても成功する日が来るかもしれません。それを達成するのは、そんなに簡単なことじゃない。たとえ韓国で有名だとしても、日本ではまた最初からやり直さないといけないと思っています。実際に、僕がそうです。もし僕が日本で成功できなかったら、それはPSYさんと松井さんのせいだということで(笑)。

——そこでまたPSYさんと松井さんが出てくるんですね(笑)。

ソン・シギョン:はい(笑)。でも、日本と韓国では環境がまったく違うので、リスナーに向けて言うことやメッセージの内容も大きく変わってくるんですよ。韓国ではデビューから25年も経っているし、「この曲をぜひ聴いてみてください!」というような全力投球のメッセージはちょっとかっこ悪い気がして、「もし“いい曲だ”と思ったものがソン・シギョンの楽曲で、もしその曲がお気に入りだと思ったら聴いてください」というように、聴いてくださる方に委ねている部分もあって。でも、そう思うのは僕自身に臆病なところがあるからなのかな。「ぜひ聴いてください!」と全力の言葉を語っておいて、もし結果がふるわなかったら恥ずかしい(笑)。

 だけど日本では、僕は45歳のまだ売れていない新人です。命を懸けてミニアルバムを作りましたし、このアルバムがどういう結果になるかはまだわかりませんが、心を込めて頑張って歌った曲なので、もしいい反応があればと期待しています。これからも頑張って、いい曲を発表して活動していく予定なので、たくさん応援していただけると嬉しいです。

——ありがとうございます。ちなみに今、「臆病」という言葉を使っていらっしゃいましたが、シギョンさんは自分のことを臆病だと分析されているのですか?

ソン・シギョン:このインタビューを通していろいろと振り返るなかで、「そういえばそういう部分もあったかもしれないな……」と思いました。本当に臆病な人間かと言うと、僕自身は挑んでいくタイプなので、意外とそうでもなくて。ストレスを受けることもあるけど、すごく闘うタイプなんです。韓国では、誰も口にせずに触れてこなかった話について、公の場で発言することもありましたし。きっとパーセンテージの問題ですよね。無意識のなかで、臆病な部分もあったのかもしれないと、お話のなかで気づきがありました。

■リリース情報
アルバム『こんなに君を』
発売中

〈初回限定盤〉KICS-94130/8,800円(税抜 8,000円)
CD:全6曲収録
1. こんなに君を(作詩:松井五郎/作曲:PSY, Yoo Gun Hyung/編曲:Yoo Gun Hyung, Go Tae Young)
2. 沈黙の音色(作詩:Soflan Daichi/作曲・編曲:Ziyoon)
3. ふれる(作詩:Soflan Daichi/作曲・編曲:Jo Dongik)
4. Kaleidoscope(作詩:Soflan Daichi/作曲・編曲:松尾昌樹)
5. ただ...(作詩:松井五郎/作曲:Sung Si Kyung/編曲:Kang Hwa Seong)
6. 束の間でも僕たち Feat. Naul <잠시라도 우리>(作詩:Park Joo Yeon/作曲:Naul/編曲:Kang Hwa Seong)
Blu-ray:撮りおろしスペシャルライヴ&トーク映像収録

①君は僕の春[너는 나의 봄이다](ノヌン ナエ ボミダ) 韓国ドラマ『シークレット・ガーデン』OSTより
②オリジナルメドレー
③こんなに君を

※特別仕様:スリーブつきトールケース入り ポストカードセット(5枚)を封入

<通常盤>KICS-4130/3,080円(税抜 2,800円)
CD:初回限定盤と同内容

<完全限定生産LP>KIJS-90040/4,400円(税抜 4,000円)
LP:初回限定盤CDと同内容
※2023年12月20日(水)発売

ソン・シギョン 日本公式ファンクラブHP:https://ssk-purpleocean.jp
ソン・シギョン 日本公式ファンクラブ X(旧Twitter):@sungsikyung_jp
Youtube Channel:@sungsikyung

チェキプレゼント

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<締切:12月12日(火)>

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