04 Limited Sazabysの旅路はリスナーと共にこれからも続く 日本武道館で伝えた15周年分の感謝
中盤のハイライトは、10月にリリースされた初のセルフカバーアルバム『Re-Birth』の収録曲を披露するアコースティックコーナーだ。HIROKAZ(Gt)がアコースティックギターに、RYU-TA(Gt)がエレキベースに持ち替え、GENがハンドマイクで歌うという特別な編成で、「Re-monolith」「Re-midnight cruising」を披露した。グッとテンポを落としたとしても、決して輝きを失わないメロディが際立つ。また、いつもは爆音をかいくぐるように突き抜けてくる歌詞が、リアレンジバージョンでは優しく心に沁みる。ストリングスを迎えて披露した「Re-swim」では美しいシンフォニックサウンドを展開。まるで広大な音の海の中を自由に泳ぐように歌うGENの歓びと充実感に満ちた表情が忘れられない。
後半戦の幕開けを飾ったのは、これまで幾度となくフロアを熱狂の彼方へと導いてきた初期のキャリアを代表するライブアンセム「Buster Call」だ。スクリーンには、これまでのバンドの思い出の写真を繋いだスライドショーが映し出されていて、その感動的な演出と相まっていつも以上に強く心を熱くさせられた。その後も、新旧の楽曲を次々と披露。この日のライブ中、何度も繰り返して観客に感謝の気持ちを伝えてきたGENは、終盤のタイミングで改めて「皆さんが僕の人生の誇りです。ありがとうございます」と丁寧に胸の内の想いを届けた。「幸せな時間が、永遠に永遠に続きますように」という言葉を添えて披露した「hello」。「皆さんが、少しでも安心して幸せな方向へ向かえますように」という願いを込めて歌い届けた「Harvest」。このようにハイライトを挙げていくとキリがないが、本編を締め括った「Squall」、アンコールの「Feel」「Give me」における会場全体の一体感と高揚感は特に凄まじかった。
アンコール含めて、全29曲。今回は2日目の模様をレポートしたが、「Re-swim」と「eureka」の2曲以外は1日目のセットリストと曲被りなしという、まさに15年の歴史を総ざらいするような渾身の日本武道館公演であった。アンコールで、GENが「俺たちの旅はまだまだ続く」と宣言していたように、また「Feel」の中で〈まだ夢は続く〉と力強く歌っていたように、今回の2日間は彼らの長い旅における一つの区切りに過ぎない。
今後のアクションの一つとして今回のライブ中に発表されたように、来年の『YON FES』は6月開催で、例年以上にパワーアップして行われるという。フォーリミの旅はまだまだ続くし、きっとこれから先、今はまだ想像もできないようなスケールのステージへと、旅の仲間であるリスナーを導いてくれるはず。熱く豊かな実感をもってそう確信させてくれるような、4人の輝かしい自信と誇りに貫かれたライブだった。
『04 Limited Sazabys 15th Anniversary「THE BAND OF LIFE」』 写真一覧
■セットリストプレイリスト
1日目:https://04ls.lnk.to/BOL1
2日目:https://04ls.lnk.to/BOL2
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