ExWHYZ、ありのままを楽しむピュアな表現力 怒涛の1年を経て強固になった“結束と自信”を語る

「今が一番、自分に自信を持って活動できている」(yu-ki)

――そういう自己紹介ソングがEPの1曲目に入っているというのもよくて。これまでも「これがExWHYZだ」という曲はあったと思うんですけど、メンバー一人ひとりのキャラクターを伝える曲をこうして作れたというのも、グループとしてまた一歩踏み込んだところだと思います。それに続く「NOT SORRY」もめちゃくちゃいい曲で。ExWHYZ史上、一番BPMが速い曲だそうで。

maho:そうなんですよ。これは最初、どうやってできたっけ?

mayu:夏のツアー中に歌詞を書いたんですよね。これは「FIRST STEP」を作ってくださった久保田真悟(Jazzin’park)さんの曲なんですけど、バンドサウンドなので、ちょっと熱い気持ちを出したらいいのかなと思って、自分の中でいろいろ思い返してみて。でも今、自分のメンタルがすごく穏やかなんですよ。もちろん「クソったれ」みたいなのもあるけど、それをうまいことコントロールできるようになってきた自分がいるので、あんまり“出てしまう”みたいなことがなくて。でも、それをもう一度前に持ってきて書きました。この活動を続けていく中で、諦めたりしてしまうこととか「自分はこんなもんだな」って決めつけてしまうこともあったんですけど、そういうのを全部ひっくるめて「それでもやってやるんだ」っていう気持ちを改めて書いた感じですね。たぶん武道館を終えたっていうマインドもあるんだと思います。

ExWHYZ / NOT SORRY [Music Video]

――この曲に限らず、今作にはmayuさんの言う熱い部分、エモーショナルな部分がたくさん出ていると思うんです。でもそれは感情を吐き出すようなものにはなっていなくて。どこか余裕があるというか、全部を受け止めていく懐の深さがある。そのあたりにも今の6人のムードが反映されている感じがします。

mayu:そうですね。「はぁー……」って落ち込まなくなってきたというか、そうなっても「でも、こうやってやっていこうよ」みたいに、最終的に前向きな方へみんなで自然と流れていける雰囲気があるので。

maho:もともと個人的に、怒りみたいなものをそのままぶつけるよりは、もっと違うエネルギーに昇華したほうが楽しくない? って思っていて。グループを続けてきてそういうふうになれてきたのかなっていう気はしますね。

――確かに、EMPiREがExWHYZになった瞬間も、6人から「どうしよう」「困ったな」という感じは伝わってこなかった気がするんですよね。むしろ新しいところに進んでいくことをみんなで楽しんでいる感じがあった。

yu-ki:私はExWHYZになってから自分に自信がついたと思うんですよね。EMPiREの時は、自分のいいところとか「これだったらメンバーの中で輝けるな」みたいな部分が正直わからなくて悩んだりしたんですけど、ExWHYZになってから楽曲の方向性も変わって、ラップのパートもいただいたりして、「自分はもしかしたらこういうところで輝けるのかもしれない」っていう部分が見つかるようになって、それをよくするためにはどうしたらいいかなって考えるのも楽しいんです。今が一番、自分に自信を持って活動できてるなって思います。

yu-ki

――そういうことって、きっとyu-kiさん以外の皆さんにもあるんだろうなって思うんです。今まで気づいてなかった自分の強みや武器を発見して、それを掛け合わせることによって、新しいものを生み出していくおもしろさを感じられているというか。

mikina:そうですね。ExWHYZになって、今までやったことのない機会をいろいろ与えてもらえているので、想像力がすごく広がって、自分の中でもいろんなことをやりたい気持ちがたくさん生まれてきているのかなと思います。それに応じてインプットもいっぱいできて、自分の表現の形もその分どんどん増えていく。その流れを楽しめているのかなって思います……というか、なんか自分がわかってきました。だから何をやっても無理せず、ちゃんと自分がついてくるっていう感じなのかな。

「誰かを思い浮かべながら歌うことってすごく幸せ」(now)

――そういう意味では、今回mahoさんが作詞した「Moonlight, Sunlight」が入っていますが、ExWHYZ的にはかなり新鮮な曲調と歌詞の世界観になっています。こういう曲ができたのも新たな進歩なのかなと思ったんですが。

maho:この曲は、これからもどうなるかわからないけど、今一緒にいるこの瞬間は間違いなく存在していて、この先何があったとしても、今の時間は消えることはないよねっていう歌で。「今のことをちゃんと残しておきたい」っていう気持ちに気づけたのも、ExWHYZを支えてくれてる人がいてくれたからなので、そういう人たちのことを思って書きました。

maho

――ExWHYZのことでもあるし、マスターのことでもあるし、もちろんスタッフを含めたチームのことでもあるし。すごく大きな対象に向けた愛を素直に歌っている曲だなと思います。

now:mahoちゃんの歌詞に出てくる〈あなた〉っていう言葉がいつも好きで。誰かを思い浮かべながら歌うこととか聴くことってすごく幸せだなって、改めてこの曲から感じました。みんなの声もすごく優しくて、温かくて。自分のことを包み込んでくれるような1曲にまた出会えたことが私は嬉しい。(mahoを見つめながら)ありがとう。

maho:(照)。よかった〜。

mayu:伝えたいことは「ありがとう」ってことだね(笑)。

――でも、本当にそういうピュアな気持ちが伝わってくる曲ですよね。

yu-ki:寄り添ってくれる柔らかい感じだけど、繰り返すようなサビの言葉があるおかげで、心の中で思ってる強い気持ちがちゃんと届く曲だなって思います。

mayu:〈このままずっと〉ってなんか人間っぽいというか。さっきmahoちゃんも言ってたけど、今は一緒にいるけど今後どうなるかわからない諸行無常さがあるじゃないですか。けどその中でも「このままいれたらいいのにな」っていう気持ちがいちばん人間らしいというか、すごくわかるなって思う。そう思える関係性もすごく好きだし、〈ずっと〉って言ってるけど曲はめっちゃ短いし(笑)、全部儚いなって思います。

――儚いってわかってるからこそ、願うということですからね。

mayu:それがよくわかるなって思いました。ライブをしていると特にそう思うんです。この時間がずっと続けばいいのにって思うけど、そうやって思えているからこそ、今を大事にできるんだと思うので。さすがmahoちゃん。

maho:ありがとう(笑)。感謝。みんなのおかげ。

――ちゃんと感謝を伝えられるのが大人ですよね。

mayu:はい。うちら、感謝が軸にあるので(笑)。

ExWHYZ / Moonlight, Sunlight【Lyric Video】

「エージェントからマスターになった人と変わらずいい関係性を築けた」(maho)

――そして今回、ボーナストラックという形で「Shall We」がついに音源に入りました。ラブではずっと歌ってきた曲ですが、改めてこの曲はExWHYZにとってどんな曲ですか?

mikina:「Shall We」はもうライブのキラーチューン。みんなすごく好きなんです。最初のフォーメーションを組んだ瞬間から大喜びなので。音源は今までクラウドファンディングのリターンでしか出していなかったにもかかわらず、ライブでマスターがみんな喜んでくれる。ライブで育て上げられた曲っていう印象がすごくあります。

maho:この曲は1年以上前、ExWHYZが始まる時に書いてレコーディングしていたんです。そのレコーディングが終わって音源を聴いた時にすごく興奮した思い出があって。1年越しにその興奮をみんなに届けられて、音源でずっと一緒に聴いてもらえる機会を作れたのですごく嬉しいです。

mayu:最初にできた時の音源からミックスを変えて収録したので、よりパワーアップしていて。さらに色鮮やかな「Shall We」になってるんですよね。パーティ感が増してるなって思いました。私も最近、改めてめっちゃ聴いてたんですよね、楽しくて。

maho:もともとよかったのに、もっとよくなったよね。

now:いい“お家”に入れてもらえてよかったねって気持ちです。

mayu:『HOW HIGH?』のことね。そうね、今まで入れられてなかったから。

――ライブでたくさんやってきたからこそ、今このタイミングに音源で聴くと、ライブの風景が浮かんできますよね。mahoさんが歌詞を書いた「Moonlight, Sunlight」と「Shall We」が並んでいるのも、この1年の軌跡を物語っているようでいいなと思います。

maho:そうですね。「Shall We」にはEMPiREが終わって新しく踏み出す時に毎日感じていたワクワクを詰め込んだんですけど、それから1年経って「Moonlight, Sunlight」が書けたのは、エージェント(EMPiREファンの総称)からマスターになった人たちや、最近新しくマスターになってくれた人たちと、変わらずいい関係性を築けたっていうことなのかなって。だって、もしかしたらギクシャクしてたかもしれないじゃないですか(笑)。でもちゃんとみんなが一緒に歩んでくれた。それが「Moonlight, Sunlight」での感謝につながってよかったなと思います。

――「Shall We」に〈怖くないよ〉という歌詞がありますけど、自分に言い聞かせるところもあったと思うんです。でも「Moonlight, Sunlight」ではそれがちゃんと続いていくと思えている。その違いは大きいなと思います。最後に、これから先のExWHYZについてはどんな想像をしていますか?

mayu:『HOW HIGH?』を作ったことで、「ExWHYZってこうだよな」「こういう自分でなきゃいけないな」みたいなものが全部取っ払われて、「楽しけりゃなんでもいい」くらいのマインドになれたので。その時その時で、自分たちのワクワクする気持ちを大事にして進んでいければ、きっといいことがあるんじゃないかなって思います。あまり固くなりすぎずに視野を広く持って、ふわふわの心で楽しみながらお互いに向き合ってやれれば、いい方向に行けるんじゃないかなっていう自信が1年でついた気がするから。この先も怖がらず、いろいろやっていけたらいいなって思います。

『HOW HIGH?』

■リリース情報
ExWHYZ 1st EP『HOW HIGH?』
2023年10月18日(水)
・初回生産限定盤[CD+Blu-ray+PHOTOBOOK]:¥10,000+tax
・DVD盤 [CD+DVD]:¥6,000+tax
・通常盤 [CD]:¥2,500+tax

<CD> 3形態共通
01_6WHYZ
02_NOT SORRY
03_フラチナサマー
04_There’s no limits
05_虜
06_Moonlight, Sunlight
Bonus Track
07_Shall We

<Blu-ray / DVD共通>
_Live Movie 2023.04.01
『ExWHYZ TOUR 2023 xANADU at Zepp Haneda』
xANADU
BLAZE
Des Speeching
ANSWER
FIRST STEP
SUPeR SIMPLe
Walk this way
メトロノーム
DIVE
Darling
Everything
Shall We
Higher
Secret Secret
Obsession
You & Me
STAY WITH Me

2023.04.19
『ExWHYZ presents “BiSHWHYZ” at Zepp Haneda』
xANADU [BiSHWHYZ Ver.]
NON TiE-UP [BiSHWHYZ Ver.]
BLAZE
Obsession
FIRST STEP
Shall We
You&Me
メトロノーム
ANSWER
Des Speeching
STAY WITH Me
Everything

_Music Video ※初回生産限定盤のみ収録
フラチナサマー
Moonlight, Sunlight [Lyric Video]
NOT SORRY

■衣装協力
now 着用
フーディ:¥9,500(税込)
ブランド:ENCLOSURE
問い合わせ先:株式会社カコイ(03-6384-2890)

ExWHYZ オフィシャルサイト

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