BE:FIRSTの言葉から読み取る新曲「Mainstream」の魅力 自分たちのスタイルを反映するクリエイティビティ

 さらに、メンバーたちのクリエイティビティも十分に詰まっていそうだ。同曲のクレジットは「Lyrics : SKY-HI/Music : Ryosuke “Dr.R” Sakai, Daisuke Nakamura, SKY-HI」となっているが、発信源はメンバーたち。SKY-HIを呼び出し、どんな楽曲をやりたいのか自分たちの意思を伝えたという。それを受けたSKY-HIは、ドキュメンタリー動画#2の中で「彼らに作らされた楽曲」と語っている。LEOも「初めてだよね、こんなに曲に関わったの」と語っていたとおり、ドキュメンタリー動画の中には積極的に意見を発信するメンバーたちの姿が映し出されていた。

BE:FIRST Documentary / What's the "Mainstream"?? #02

 例えば、歌詞においても「基本的に日高さん(SKY-HI)に書いていただいたんですけど、(中略)コアな部分の話し合いができたなって」「セッションみたいな感じでできたのはでかいかなって」(MANATO)、「僕は英詞にさせてもらったりだとか」「最終的に世界に聴いてもらいたいから、これが一歩目として急に世界に届かなかったとしても後にBE:FIRSTを知ってもらって『Mainstream』を聴いた時に、英語の聞き馴染みと“Made in JAPAN”の日本語詞が当たり前のように存在しているのが面白いなって」(RYOKI)と#3の中で意志を持って取り組んできたことを語っていた。コレオグラフにおいても振付師のReiNaとSOTAが共作をしたり、サウンドに関してもRyosuke “Dr.R” Sakaiにメンバーから「このパートはこうしたい」、「こうしてみたらどうですか?」と積極的に意見を出したり。オーディション時からクリエイティブ面に関わってきた彼らだからこそ、自分たちのスタイルを楽曲に落とし込むだけのクリエイティビティが発揮されているのだろう。

BE:FIRST Documentary / What's the "Mainstream"?? #03

 挙げたのはほんの一例だが、ドキュメンタリー動画を細かく見れば見るほど、「Mainstream」という楽曲の解像度が高まっていく。これも、7人が思いを言葉にする力を持っているからこそ。楽曲の全貌が見えるまで、ワクワクしながら待ちたい。

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