ジャニーズ事務所新社長 東山紀之、ジャニー喜多川氏による性加害問題に「人生をかけて取り組んでいく」 4時間超の会見で井ノ原快彦もスタンス表明

 ジャニーズ事務所が、9月7日に都内にて記者会見を開き、ジャニー喜多川氏による性加害問題の調査報告書を受けた今後の対応を発表した。

 会見には藤島ジュリー景子氏、東山紀之、井ノ原快彦、弁護士の木目田裕氏が登壇。冒頭、9月5日付で代表取締役社長を務めてきたジュリー氏が辞任し、後任を東山が務めることが発表された。井ノ原は去年よりジャニーズJr.の育成などを手掛けるジャニーズアイランドの代表取締役を務めている。代表取締役副社長を含めたジャニーズ事務所の新体制は10月1日にアナウンスされるという。なお、代表取締役副社長の白波瀬傑氏も9月5日をもって引責辞任している。

 冒頭、ジュリー氏はジャニー氏による性加害があったことを認めて謝罪。東山も「喜多川氏の性加害を認め、ここで謝罪させていただきます。被害に遭われた方々、長きに渡り心身ともに辛い思いをさせたこと、 本当に申し訳なく思います」と謝罪した上で、年内をもって表舞台から引退することを発表。被害者に対しては「法を超えた救済や補償が必要」であるとし、時期を区切らず補償をしていくと述べた。

 東山は今年6月に自身のファンクラブを開設し、10月には舞台、年末にはディナーショーが予定されている。なお、メインキャスターを務める朝の情報番組『サンデーLIVE!!』(テレビ朝日系)は9月3日の放送をもって降板している。「今後は人生をかけてこの問題に取り組んでいく所存であります」とその覚悟を示した。

 今回の問題で多くのジャニーズファンにも激震が走っている。ジュリー氏は「本当にご理解いただきたいこととしては、みんながそういうことがあって、今スターになっているわけではない」と涙ながらに語り、「1人ずつのタレントが本当に努力して、そしてそれぞれの地位を勝ち取っているので、そこだけは本当に、失望していただきたくないですし、誤解もしていただきたくないです。安心してこれからも応援していただきたいと思います」と投げかけた。

 20歳を過ぎたメンバーから、10歳未満の子どもたちまでを育成する立場にある井ノ原は、ファンがどんな気持ちでライブに来てくれているのかをジャニーズJr.たちに伝えているという。「何日も前からチケットを取って、 高いお金払って、飛行機を取って、髪をセットして、オシャレして来てくださるということを、イチからちゃんと考え直してステージに立ちましょうと言っております」と話した上で、「僕は、ジャニーズに入って35年経ちますが、ずっと支えてきてくださったファンの皆さん、Jr.もこれからずっとそのファンの皆さんと共に歩んでいくことだと思います。ですから、 もうこれ以上がっかりさせるようなことのないよう、ありとあらゆる方法で、たくさんの大人たちの目で見つめていきたいと思っております。そして、タレントとしてもこれまで以上に恩返ししていきたいと思っております」と社長として、そしてタレントとしてのスタンスを表明した。

 井ノ原に続き東山は「ファンの人たちの思いに応えるために、やはり僕らは命を削る作業が必要だと思う。そこには厳しさもある。耐えなければいけない部分も多々あると思います。影で流す涙の量、そして、汗の量というのは、ファンの人たちの思いに応える唯一の作業だなとも思っておりますので、それを怠らないようにしていきたいと思ってます」とエンターテインメントを届けるための志を伝えた。

関連記事