Aぇ! group 佐野晶哉、チャレンジ企画との相性の良さ 才能と努力と前向きさが“また見たい”と思わせる魅力に

 佐野のチャレンジ企画といえば『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)に出演したことも記憶に新しい。学生時代に声楽を勉強し、相対音感を持っているという佐野。また幼少期には劇団四季に所属し、プロの大人とともにステージに立つ環境で育った彼は「(音を)外したことないです人生で。ここで外したらジャニーズ退所します」と冗談も混ぜつつ自信を口にした。事務所の先輩でもあるKinKi Kidsの「硝子の少年」や星野源の「SUN」など幅広い曲を完璧に歌い切ったが、10曲目にして裏声から地声に戻る細かな音が惜しくもズレてしまった。

 歌唱前にはユーモアを交えてコメントをしながら、歌い始めると真剣な表情で音を一つひとつ丁寧に重ねていく様子が印象的だった。スタジオの千鳥とかまいたちは普段ツッコミや茶々を入れるようなコメントをしていることが多いが、歌うことを楽しみながら様々な歌声を操っていく佐野に「爽やかな声!」「安定感すごいぞ」「いくぞこれ!」と成功を祈るようにして見守っていた。結果は惜しくも失敗に終わってしまったが、佐野の豊かな歌声と歌への真摯な姿勢がお茶の間に広がる機会となっただろう。

 佐野が様々なチャレンジ企画に呼ばれるのは、一見無謀にも思える企画を“チャレンジ”として成立させることができる彼の才能と、それを裏付けるような練習に励む姿があるからではないだろうか。チャレンジに向けて自宅でも練習を重ね、どんなチャレンジにも真っ向からぶつかる彼だからこそ、また見たいと思わせる魅力があるように感じる。 

 また、『神業チャレンジ』公式X(旧Twitter)で見られる、楽屋に突撃する動画ではオファーが来る度に毎回嬉しそうな笑顔を見せているのも印象的だ。与えられた機会を純粋に喜び、どんな難しいチャレンジでもネガティブな発言をしないところが彼を応援したくなる所以でもあるだろう。

 Aぇ! groupとしてのバンドパフォーマンスでは曲の土台となるドラムを担当している佐野。普段から両手で違うリズムを打っている彼にとって双打は得意分野とも言えるかもしれない。リベンジとなる今回は神業に成功し、100万円を持って帰ることができるのか? 彼の勇姿を楽しみにしたい。

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