新世代歌い手グループ I clown-あいくら-、初ワンマンでファンに感謝 メンバーの表情に満ちた未来への期待
2022年7月30日に結成し、デビュー1周年を迎えた6人組の新世代歌い手グループ・I clown-あいくら-(以下、あいくら)。
2023年8月19日には、リスナー待望の初ワンマンライブ『- I clown-あいくら-1st ONE MANLIVE - 「JACKPOT」』が渋谷WWWにて開催された。本稿ではWHITE(1部)とBLACK(2部)の公演の模様をレポートする。
昼公演であるWHITEが開演すると、ステージ背景にオープニング映像が流れ始め、ゆた、すぃかぁ、れふくん、るむ、なっちゃん!が続々と登場。各々のカラーのペンライトを手に、客席からは歓声が沸き起こった。
ついにスタートしたワンマンライブは会場の熱気がすでに伝わってくる。そんな中、歌い始めたのは1stシングル曲「リベラ」。MVの映像を背に歌うメンバーに客席から合いの手が送られた。
次の「スラップスティック・パペットショー」はポップで明るくなれる楽曲だ。振り付けも相まって〈注目!〉の歌詞に続く各々の歌パートが可愛らしく、印象的だった。間奏には全員から手を振るファンサービスもあり、客席の熱量がさらに増していった。
そしてリーダー・ゆたの「ついにやって来ました、この日が」という言葉からMCパートに突入。それぞれの自己紹介へ。ゆたの担当カラー・青色のペンライトが、他メンバーの色と少し似ていると、テンポの良いコントのようなトークがあり笑いを誘った。
最年少のすぃかぁは赤一面に染まった客席を見て「スイカだねぇ」とコメント。「あいくらのイケボ担当、なっちゃん!です!」と元気よく挨拶したのはなっちゃん!だ。るむの番になると客席から「かわいい〜!」の声が飛び交い、れふくんからは「いえ〜い!」という言葉があがる。他メンバーから担当カラーの黄色に染まった会場が綺麗だとコメントが寄せられた。ここで今回欠席のピンク担当・はるせについてメンバーから言及。「はるせの分まで全力で歌うのでぜひ見ていってください」というコメントが心に残っている。
MCパートが終わるとオリジナル曲「ワイルドカード」を歌唱。客席からは黄色い歓声が上がる。続けて「絶対敵対メチャキライヤー」(メドミア)をなっちゃん!とるむが息を合わせ見つめ合うように歌う。入れ替わりで「ねぇねぇねぇ。」(ピノキオピー)を歌ったのはゆたとすぃかぁ。本来はゆたとはるせが披露する予定で、振り付けもふたりが考えたのだと話した。はるせの思いを背負ってすぃかぁが歌い踊り、会場に3人の担当カラー、は青・赤・ピンクのペンライトが輝いていた。
れふくんとすぃかぁが「ルーム No.4」(超学生)を歌い終わると、再びMCパートに。なっちゃん!が人数分のシュークリームを手に、なんとシュークリームにワサビを入れたロシアンルーレットが始まったのだ。ひとりずつ試食していき、その反応を見たファンが「誰がワサビ入りシュークリームを食べているか」を当てるクイズへ。演技なのか、辛そうにしているメンバーも数名うかがえる中、客席が選んだのはゆただった。気になる正解は「全員」。メンバー、客席ともに驚きと笑いの声がドッと湧き上がった。
そんな楽しい雰囲気のなか、続けて全員で「なりたい!最強カジノヒーロー!」を披露。その後、すぃかぁ・なっちゃん!・るむによる「情動ヘブン」ではイントロの「すい!すい!すいすいすい!すぃかぁ飲まなきゃいやだっちゃ~!」のコールから客席を楽しませた。入れ替わりで、“大人組”のれふくんとゆたが登場。するとれふくんが、「気づいている人もいるかも知れないけど……」とはるせの缶バッチをメンバー全員が右胸につけていることをアピール。そしてはるせの分までふたりで「ダンサーインザダーク」を熱唱した。
全員がステージに立つと、サプライズで新曲「夏色パラドックス」を披露した。プロジェクターでの花火の演出やタオル回しの煽りもあり、夏らしいアツい楽曲となっていた。
すぃかぁ・るむ・れふくんという初メンバーでの「ダンスロボットダンス」も印象的だった。歌前のトークではれふくんが他のふたりから“保護者”と呼ばれていて会場の笑いを誘う。ゆたとなっちゃん!での「ジャンキーナイトタウンオーケストラ」(すりぃ)を経て、WHITEも閉演に近づいている。最後に2曲続けて全員で「ゴーストルール」(DECO*27)、「ドーナツホール」(ハチ)を歌い、感謝の言葉と共にステージを去っていった。
会場の「アンコール!」という掛け声に応え、Tシャツを着たメンバーが再登場し「Blessing」(halyosy)からアンコールがスタート。MCでは、メンバー一人ひとりから客席にメッセージが届けられた。惜しくも今回このステージに立つことができなかったはるせを思い涙するメンバーも。そして、はるせからの手紙をサプライズでゆたが読み上げる。会場にはどこかしんみりした空気が漂うも、最後に「とめどなく青」を披露し、夏らしく、そして青春を感じる楽曲でWHITE公演の幕を閉じた。和気あいあいとした雰囲気ながらも、メンバーの確かなパフォーマンス力やオーラを感じさせた初ワンマンだった。