UniteUp!、キャラクターとキャストの個性が交わった“多次元”な初ライブ 固い絆やチームワークも見えた熱いステージに
多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」初のライブ『sMiLea LIVE -Unite with You-』が7月29日・30日の二日間にわたり、東京ガーデンシアターで開催された。本稿では29日に行われたDAY1公演の模様をレポートする。
「UniteUp!」のひとつの集大成とも言える今回のライブには、多くのファンが会場を訪れ、開演前から客席は期待に満ち溢れていた。客席の照明が消えオープニング映像が流れると、割れんばかりの拍手と大きな歓声が会場を包む。
トップバッターは、スペシャルゲストのAnela。ステージ中央の紗幕裏に大月凛役・斉藤壮馬と辻堂真音役・中島ヨシキ、2人のシルエットが映し出され、始まったのは「Break border」。TVアニメ最終話のライブシーンと同じ演出だ。紗幕が降りて白を基調とした衣装を身に包んだAnelaの姿が明確になると、白とピンクのペンライトが会場を照らし、初ライブのオープニングに相応しい幕開けを彩った。
MCでは、「とにかく早くうちの子たち(のパフォーマンス)をお届けしたい!、っていうくらい、みんなめちゃくちゃすごい!」と、後輩たちのパフォーマンスに太鼓判を押す。また斉藤が「いっぱい声を出して盛り上げてください!」と煽ると、中島が「以下同文です」とお茶目な表情を見せ、「真音っていつもそうだよね」「社長だからね、大事なことはいつも凛がやってくれる」とキャラクターを乗せたアドリブで盛り上げる。
さらにしっとりと聴かせた「希望の声」、圧巻の歌声で盛り上げた「TARGET」の2曲を披露。音楽的な信頼を感じさせる力強いボーカルと絶妙なハーモニー、微笑みを絶やさない斉藤とクールなスタンスの中に意志の強さを携えた中島の姿は、まさにAnelaらしいステージだった。
続いてはLEGIT。高尾大毅役・助川真蔵、二条瑛士郎役・森蔭晨之介、東郷楓雅役・坂田隆一郎の3人によるユニットだ。アニメの名シーンやAnelaの2人のナレーションでLEGITのこれまでの道のりが紹介されると、ステージ上段に3人がポップアップで次々と登場し、「THE DAY」を披露。続いての「ON MY WAY」では、ハイレベルなステップやエネルギッシュなボーカルで客席を魅了。衣装や演出だけでなく、その高度なダンス&ボーカルはまさに次元を超えてアニメを完全再現した。
MCではクールなパフォーマンスから一転、「めちゃめちゃ楽しいな!」と笑顔で口々に語り、キャラクター名のコール&レスポンスではファンとひとつになって大盛り上がり。人生初めてのライブだと語る森蔭のキラキラとした真摯な表情も、観客の胸を打ったことだろう。
トロッコやアリーナ中央に設置されたサブステージを使い、ファンの近くで披露された「Twenty Four」では、ハンズアップやコーラスでファンとコミュニケーションを取る3人の晴れやかな表情が印象的だ。LEGIT最後の曲は「FIRE」。「俺たちと熱い時間を過ごしましょう!」と叫ぶと、赤く染まったスクリーンをバックにしなやかさやセクシーさを携えたパワフルなダンス&ボーカルで魅せる。炎の特効もあり、文字通り熱く燃え上がったステージとなった。
次に登場したのはバンドスタイルのユニット・JAXX/JAXX。こちらもアニメ同様にボーカルの春賀楽翔役・masaがステージ上段にポップアップで登場。ステージ上段にはキーボードの桂ほまれ役・下前祐貴、下段にはドラムの香椎一澄役・馬越琢己、ベースの若桜潤役・坪倉康晴、ギターの森ノ宮奏太役・高本学がアニメ同様に楽器を携え登場し、本格的なバンドサウンドが奏でられる。「ついてこいよ、東京ガーデンシアター!」とmasaのシャウトで始まった1曲目は「SuperStar」。客席からは驚きと感嘆の歓声が上がり、冒頭から独特の疾走感で観客を巻き込んでいく。
リリックがスクリーンに投影されるなかで歌われた「ライアー」では、ステージを縦横無尽に動くmasaが卓越した表現力で様々な表情を見せる。楽曲の世界観に寄り添うような4人のハーモニーもバンドとしての個性を感じさせた。ノンストップで「STORM's EYE」へと続き、「もっと声を聞かせて!」と呼びかけると、ファンもハンドクラップやコーラスで応え会場がひとつになり、最高潮の盛り上がりを見せる。
MCは、春賀楽翔の定番の挨拶「ちゃおっぴー!」をメンバーとファンが一体となって叫び、和気藹々とした空気で進んでいく。初ライブだという坪倉が「コール&レスポンスをやりたくて」と笑顔を見せると、メンバーも一緒に“JAXX/JAXX”コールで盛り立てるなど、楽曲の明るいサウンドそのままに、5人のハッピーな空気感が垣間見える楽しい時間となった。
最後は「A.P.P.L.E.」を5人で熱唱。トロッコやサブステージをフルに使いファンサービスをしながら、ハイレベルなボーカルワークでそれぞれのポテンシャルと個性をぶつけ、JAXX/JAXXの魅力をあらためて提示した。