星街すいせいに続くバーチャルアーティストは? Albemuth、七海うらら、緑仙、HACHIら音楽活動で頭角を表す新鋭Vシンガー

 VTuberという肩書きを持ちながら、バーチャルシンガーとして大きな活躍を見せる星街すいせい。音楽YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」への出演をはじめ、大型音楽番組『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)への出演も果たした。特に地上波の音楽番組への出演は衝撃的で、今や「バーチャル」という言葉の括りで音楽を語るのは野暮だろう。とは言っても、音楽を主体とするバーチャルアーティストは、2019年頃から数多く登場してきたが、言葉やモチベーションとは相反して、なかなか日の目を浴びることが少なかった。しかし今では、バーチャルアーティストがオリコンにランクインすることも、MVが1000万回再生されることも、全く違和感はない。

 星街すいせいの躍進は、バーチャルシーンで活動するアーティストに多大なる影響を与え、さらには「バーチャル」という音楽活動形態が、音楽を志す人たちの選択肢の1つになっている。そんな彼女たちが築いてきた道標を追い駆けていくであろう期待のバーチャルアーティストを紹介する。

Albemuth

Albemuth - guilty【オリジナルMV】

 SINSEKAI RECORDに所属する存流と明透によるバーチャルシンガーユニット「Albemuth」。単純に相性のいい2人がユニットを組んだというわけではなく、姉妹的な2人による、独自の音楽性を構築し相反した世界観を兼ね備えたユニットだ。存流も明透も、ソロシンガーとして目まぐるしい活動をしていて、2023年にはそれぞれがソロの1stアルバムをリリース。存流は、「まってるよ」や「さよなら」など一見明るくキャッチーなダンスミュージックに聞こえるが、歌詞やサビのメロディでどこか切ない音楽性を表現する。明透は、「スロウリー」や「ソラゴト」を聴けばわかるが、00年代のR&Bを彷彿とさせるような音楽に特徴的で癖のあるメロディで中毒性が非常に高い。そんな全くタイプの違う2人だが、Albemuthの楽曲を体感すると、透明感のある歌声と囁くような歌声でダンスミュージックを彩る存流と、中性的な歌声でグルーヴィーなポップソングを歌いこなす明透とのシナジーは高い。音楽を通じてストーリー性の高い2人のAlbemuthとしての今後の活動に目が離せない。

七海うらら

【ボカデュオ2023】glitter / LaughterFive【オリジナルMV】

 2023年5月、avexよりメジャーデビューを発表したパラレルシンガーの七海うらら。キャッチフレーズでもあるパラレルは、リアルとバーチャルを行き来する活動形態と、音域の幅を活かし、様々なジャンルを歌いこなすスキルフルなシンガーとしての意味が込められている。文字通り、LIVERTINE AGEとのコラボグッズでは、リアルの姿でグッズモデルをこなしており、楽曲では、アップテンポなダンスミュージック調の「ダイヤノカガヤキ」を軽快に歌いこなし、FAKE TYPE.がコンポーザーを務めた「Trigger」では、がなり声が鳴り響く力強いメロディと、早口なラップを卒なくこなすなど、まさにパラレルな存在だ。様々なプラットフォームでカバーも精力的に行っており、昔の曲から流行りの曲、そしてボカロやJ-POPなど、適応力は抜群に高い。6月に行われた『MUSIC VERSE』(日本テレビ系)の出演、そして初のソロライブも控えており、大舞台への露出が増え続けている。

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