KREVA、“新たなループ”を象徴する『NO REASON』ツアーファイナル 怒涛の熱量で高まった武道館ライブへの期待

 いよいよKREVAがステージに登場すると同時に上がった歓声には、まだどこか戸惑いを含んだオーディエンスの気持ちが窺えたものの、1曲目のトラックが響き渡るとそんな戸惑いを吹き飛ばすようなコールアンドレスポンスが会場を満たした。「ライブってこういう感じだったよな」という感慨深い気持ちを抱きながらも、これまで我慢してきた鬱憤を晴らすがごとくたたみかけるセットリストに、会場のボルテージは序盤から最高潮。

 「出し惜しみなく全部行く」「頂点は何個もあるから」「全員で何回も頂上に登りましょう」と自信満々に宣言するKREVAの言葉に偽りはなく「音色 ~2019 Ver.~」「基準 ~2019 Ver.~」「人生」などを含むライブ定番曲から久しぶりに披露される懐かしい楽曲まで惜しげもなく披露され、一時たりとも息をつくことのできないライブであった。

 何より胸を打ったのが、3年ぶりのオーディエンスによる「Dr.K」の掛け声。KREVAのライブでは定番のこの掛け声も、コロナ禍では心のなかで叫ぶことしかできなかったのだ。「声が出せない、必ずマスクをしなくちゃいけないとかそういうループが終わって、今新しいループに入ってきている」「今から新しいループを作るのはここにいる俺たちだから」と語ったKREVAだが、そんな「新しいループ」のキックオフとなった本公演は、3年間のブランクを一瞬にして縮め、ライブをライブらしく楽しむことに立ち戻る瞬間となった。そしてこの新しいループの象徴になるであろう武道館公演が9月に控えている。大きな歓声とシンガロングで、あなたもライブをこの手に取り戻そう。

※1:https://twitter.com/KREVA_DrK_dj908/status/1660977848176484353?s=20

OZROSAURUSとKREVAは今も火花を飛ばし合っている ビーフを経たコラボレーションが持つ“和解以上の意味”

今年の夏は暑い気がする。すでに猛暑が我々を襲う2023年。その中で、もう一つの熱の記憶がある。  7月4日にMVがドロップされ…

KICK THE CAN CREW、3人だからこそ成り立つ曲作り 『みんなのうた』書き下ろし曲制作から“互いへの憧れ”まで語る

KICK THE CAN CREWが久々の新曲「カメとピューマとフラミンゴ」を5月24日にリリースした。同曲はNHK『みんなのう…

■ライブ情報
『KREVA CONCERT TOUR 2023「NO REASON」』
9月15日(金)東京都 日本武道館
開場 17:30 / 開演 18:30
チケット代:全席指定席 7,908円(税込)

プレイガイド先行チケット受付中!
詳細:https://kreva.biz/tour2023/
お問い合せ:DISK GARAGE
HP:https://info.diskgarage.com/

関連記事