乃木坂46 筒井あやめ&井上和、高校卒業組が遂げたそれぞれの変化 グループの活動の中で見せる新たな一面
3月は別れの季節。アイドルグループに所属している場合、学業と両立しながら通うことの多い高校卒業のタイミングはアイドル誰しもが訪れる節目とも言えるが、乃木坂46からは筒井あやめ、井上和が門出を迎えたことをそれぞれのブログにて報告している。(※1)
毎年この季節になると発売されている「卒業」をテーマにした『B.L.T.graduation2023高校卒業』で現在表紙を飾っている筒井。過去には『中学卒業』シリーズにも登場しており、つまりは高校生活の3年間を乃木坂46として過ごしたことになる。それは同時にコロナ禍の3年間でもあった。
『B.L.T.graduation2023高校卒業』でのインタビュー然り、ブログ然り、今の筒井から伝わってくるのは、「乃木坂46として活動してた高校3年間が誇り」だということ。4期生として同期の絆が一つの形として結実したのは、2月に横浜アリーナで開催された『11th YEAR BIRTHDAY LIVE』の4期生ライブであるが、そのライブで筒井がセンターを務めていたのが「思い出ファースト」だったのは、今振り返るとまた別のメッセージ性があるようにも思えてくる。
「グループ最年少」が長らく肩書きのようになっていた筒井も、5期生の加入によりそこから“解放”された。 32ndシングル『人は夢を二度見る』収録の「涙の滑り台」は、その「グループ最年少」を経験してきた3期生の岩本蓮加、4期生の筒井、そして5期生の小川彩の3人による初ユニット曲だ。5期生がメインとなっていた『新・乃木坂スター誕生!』(日本テレビ系)へのゲスト出演時やMCを務める『乃木坂46の「の」』(文化放送)など、筒井は5期生へと人一倍に、けれど人知れず愛情を注ぎ、愛でている印象がある。例えば、「人は夢を二度見る」のフォーメーションが隣である5期生の川﨑桜とは、MV撮影でよく話していたと明かしており(3月22日配信『のぎおび』(SHOWROOM)より)、ライブパフォーマンスでもペアになる部分がある。
筒井も秋元真夏から並並ならぬ愛情を受けてきた一人だった。「推し」として溺愛されながらも先輩へと積極的に甘えに行くことができなかった筒井は、約束していた秋元の家での食事会を先日ようやく叶えることができたというほど(『のぎおび』より)。だからこそ後輩を「可愛い」と愛でている筒井の姿が印象的に映る。筒井にとって、この春は「高校生活」「秋元真夏」と一緒に、2021年4月より約2年間MCを務めていた『乃木坂46の「の」』からの卒業も本日3月26日放送の回で迎えることになる。番組冒頭のフリートークをはじめ、喋り自体も堂々とハツラツとしていったのは確か。卒業を控えた秋元が出演した2月19日の放送で、田村真佑や清宮レイといった同期には冷めた、ある種の素の表情を見せているといった話題の流れから、「それが出せてたら、自分で言うのもあれですけど……もっとハマってくれる気がします(笑)」と言っていたのが忘れられないのと同時に、そこが筒井のまだ見ぬ余白でもあるだろう。