&TEAM、目指すは「Billboard Global 200」 世界へ羽ばたく覚悟と確信を示した『First Howling : WE』ショーケースレポート

 &TEAMが、6月14日に2nd EP『First Howling : WE』をリリース。6月18日にはショーケースイベント『&TEAM 2nd EP SHOWCASE [First Howling : WE]』を都内で開催した。

 昨年12月にリリースされたデビューEP『First Howling : ME』が「オリコン週間 アルバムランキング」や「Billboard 総合アルバム・チャート“Hot Albums”」、各種配信サイトなどで相次いで首位を獲得すると、今年3月には「第37回日本ゴールドディスク大賞 ベスト5ニュー・アーティスト(邦楽)賞」を受賞。まさに世界への階段を駆け上がっている真っ只中だ。

©HYBE LABELS JAPAN

 東京の気温が30度という真夏日となったこの日、蒸すような暑さにも負けないファンの熱気に会場の温度は一段と上昇。グレーの制服を身にまとい、歓声に包まれて登場したメンバーが『First Howling : WE』収録の「Road Not Taken」でショーケースの火蓋を切ると、LUNÉ(ファンの呼称)が息ぴったりの掛け声で呼応する。「本日はお忙しいなか、僕たちのショーケースにお越しいただきありがとうございます!」と告げたリーダー EJに続き、MAKIが「今日のためにたくさん準備してきました」「素敵な時間を過ごしましょう」と英語で、NICHOLASも中国語で挨拶し、グローバルグループたる姿を早々に感じさせていた。

 9人全員の自己紹介を経てフォトセッションに移ると、撮影中、客席からはステージ中央のメンバーへの歓声が降り注ぐ。あまりの歓声の大きさに思わず顔を綻ばせながらも、頭上でハートを作ったり投げキスやポーズを決めてみたりと自由に動くメンバーを見つめる時間は、ファンにとって至福のひとときだっただろう。

 前作の『First Howling : ME』で“君”の存在を知った9人の少年たちが、“君”と出会って“WE”になる魔法のような喜びを表現した今作。「レコーディングが終わって、初めて『FIREWORK』が手元に届いた時に、よすぎて車の隅で泣いてしまいました」と当時の心境を告白したFUMAは、特に自身のパートである〈湿りきった導火線 もう一度 火を付ける〉というパートが好きだと語り、「諦めそうになった自分が“&TEAM”という目標を見つけ、夢に向かってもう一度走り出した感じがリンクする」と、自分に重なる部分があるからこそより膨らむ作品への愛を滲ませた。

EJ
FUMA

 「(練習開始当初は)1サビが終わるとみんな倒れるくらいキツかったけど、何度も映像を見返し、切磋琢磨して完成度を高めました」ーーダンスについてこう振り返るのは、今作で振り付け制作に参加したKだ。花火師が実際に花火を繊細に仕込んでから打ち上げていることに着目し、花火の落ち方から入念に調べ、指の細部の動きまで話し合ったと言うのだから驚きである。「本当の花火のように思っていただけると嬉しいです」と話すKの表情は、&TEAMの作品作りの姿勢に対する矜持に満ちていた。

 今回は「FIREWORK」「Scent of you」の韓国語バージョンも収録されているが、なかでもMAKIは「Scent of you」の2番のサビでたまたま試してみたフェイクが実際に使われ、形になったことに達成感を覚えたそうで、日本語版と韓国語版の雰囲気の違いにも注目してほしいという。一方、「Road Not Taken」について、YUMAは「“君”を探して走り出した道のりを表現している」と説明。その疾走感は振り付けにも落とし込まれており、難しいアクロバットも多いことから、NICHOLASは「(集中力不足が怪我に繋がるので)重要なのはチームワークだと思う」と分析しながら、「できなかった部分ができるようになってproud(誇り)です」と練習の成果を再確認した様子だった。

K
NICHOLAS

 収録曲に着目しても、「困難を乗り越えて出会えた運命の“君”とは言葉にしなくても想いが通じる」「ふたりでならどんなこともできる」という愛しい人への気持ちを詩的に描いたラブソング「月が綺麗ですね」や、ドラマ主題歌であるグループ初のバラード「Blind Love」においても、LUNÉを常に想いながら制作してきたことがよく窺える。

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