Cornelius&坂本慎太郎、くるり&ザ・クロマニヨンズ……目を引く組み合わせ多数、ライブハウスで体感したい対バンの醍醐味
対バンライブはアーティスト発信であることも多いが、イベンターやライブハウスが主導することで思いがけない組み合わせが生まれるケースも多い。
この夏、35周年を迎える渋谷CLUB QUATTROは多くの対バンライブをブッキング。ストレイテナーと夜の本気ダンス(7月19日)といったありそうでなかった組み合わせや、サニーデイ・サービスとGRAPEVINE(8月18日)という世代の近いベテランバンドの共演、清春と大森靖子(6月12日)という驚きの組み合わせなど様々だ。特に目を引くのは、東京スカパラダイスオーケストラとKroi(8月2日)、おとぎ話と帝国喫茶(7月22日)、andropとOmoinotake(7月11日)といった世代を超えた共演が実現している点だ。こういった意外なマッチメイクはライブハウスだからこそ発信されるものだろう。
そして各地方のイベント会社がブッキングを行う対バンライブも目を惹くものが多い。キョードー北陸が主催する3マンライブ“乱”シリーズは長野、新潟、富山を、Ken Yokoyama、10-FEET、マキシマム ザ ホルモンという3組で回る。声出しが解禁された今だからこそ浴びたくなるラウドロックの宴になるはずだ。また、福岡のLANDが主催する『NEOLAND CASE.3』(8月27日)では、くるりとザ・クロマニヨンズという異色の対バンが福岡市民会館で実現予定。独自の美学でロックを追求してきた2組による、鮮烈な邂逅となるだろう。
フェスなどと比べ、持ち時間が長めだからこそ組めるセットリスト、互いへのリスペクトが滲むMC、もしかすると起こるかもしれないコラボレーション。対バンライブの魅力は数多いが、何よりも魅力的なのはお目当てでなかったはずのアーティストに思いがけず夢中になる可能性の高さだろう。この夏、対バンライブはそんな出会いの場として最良であるはずだ。
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