神奈川県民ホール、2025年3月に閉館 多くのアーティストに愛された“老舗”のクローズ相次ぐ

相次ぐホールの閉館、再び会場不足に?

 “カナケン”の愛称で親しまれてきた神奈川県民ホールが、2025年3月31日をもって休館する。

 ホールの休館に関して、神奈川県は「施設全体が老朽化していること」を理由に挙げている(※1)。この発表により、2025年4月以降の大ホール、小ホール、会議室およびギャラリーの施設利用申込み受付を停止。休館期間については、現在ホールの今後のあり方を検討していることから未定とのこと。ホールの老朽化の状況によっては、休館の開始時期を早める場合もあるという。

 大型文化施設となる同ホールは、1975年1月17日に横浜港を望む横浜市中区に開館。大ホールは、プロセニアム形式で、3階席まで備えた全2433席の劇場型多目的ホールとなる。開館以来、ヨーロッパの歌劇場の引越し公演からポップスコンサートなど、幅広いジャンルの催しが行われてきた。直近では、Aぇ! group、椎名林檎、Saucy Dog、BiSH、20th Century、今市隆二、コロッケ、純烈などがコンサート会場として使用。

 今後も斉藤和義、THE ALFEE、男闘呼組、五木ひろし、Uru、郷ひろみ、ナオト・インティライミ、葉加瀬太郎といった幅広いジャンルのアーティストのライブ、コンサートが予定されていただけに、休館を惜しむ声も少なくない。

 神奈川県民ホールは、2013年12月2日から2014年9月末の約10カ月間、さらに2017年7月にも改修工事が行われ、大ホールは2018年6月にリニューアルオープン。舞台機構を含む施設の安全性と快適性を向上させたほか、スタッフの接遇研修も行い、ソフト面でもより一層の充実を図った。

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