Stray Kids、日本単独ドーム公演で見せた圧巻のパフォーマンス 楽曲制作からライブ演出までこだわり抜かれたクリエイティブ
2023年5月27日、Stray Kids待望の初ドーム公演『Stray Kids 2nd World Tour “MANIAC” ENCORE in JAPAN』の興奮がよみがえる。WOWOWでは、京セラドーム大阪公演2日目の模様を独占放送・配信する。本公演は昨年から始まったワールドツアーのアンコール公演であり、Stray Kidsにとって初の単独ドーム公演の最終日。チケットは即日ソールドアウトし、入手困難を極めるほどだった。
今回は、放送前に改めてStray Kidsのアーティスト性やライブパフォーマンスの魅力を振り返り、公演の見どころを紹介していく。
世界中から共感を呼ぶ等身大のメッセージ
Stray Kidsといえば、自ら作詞・作曲・プロデュースを手掛けていることが大きな特徴である。自分たちで作っているからこそ、彼らの伝えたいメッセージが楽曲を通してストレートに伝わってくる。
そしてメッセージの中でも彼らの背伸びしない等身大な歌詞は、国境を超えて大きな共感を呼ぶ。「Waiting For Us」は、 冬が終わって訪れる暖かい春の天気にふさわしい楽曲。曲を聴くと桜の色が浮かびあがり、心まで温かくなるような感情があるという旨の言葉を同公演MCでもメンバーが語っていた。また、「Muddy Water」はStray Kidsの想像力を理解しようとしない古い世代に宣戦布告するような挑戦的な楽曲になっている。
セットリストに入っていない楽曲では「My Pace」「Grow Up」「Spread My Wings」「19」「Another Day」「Behind The Light」など、聴く人の心に寄り添ったり、聴く人の心情をそのまま表したものが特に共感を呼んでいるように感じる。
また、すべての楽曲プロデュースをする3RACHA(バンチャン、チャンビン、ハン)以外のメンバーも作詞・作曲ができることも彼らの強みである。昨年12月に発表されたデジタルアルバム『SKZ-REPLAY』では、全員がソロ曲を発表し話題となった。来たる6月2日にリリースされる約2年ぶりの3rdフルアルバム『★★★★★ (5-STAR)』もメンバーが楽曲制作に携わっているため期待が高まる。
生歌にこだわったフルスロットルのパフォーマンス
ステージ職人と称されるStray Kidsは、生歌にとことんこだわっている。もちろん今回の公演も全編生歌だった。歌、ダンス共に常に全力のパフォーマンスだからこそ、その勢いや迫力に圧倒され、魅了されるのだと思う。
また『MAMA AWARDS』『Asia Artist Awards』『Golden Disk Awards』などの授賞式や年末の音楽番組では、新たな編曲とステージセットにより単独公演ではないものの彼らの迫力を存分に感じられる。特に『2022 MAMA AWARDS』の舞台は必見だ。