EXO カイ、入隊前最後のファンミーティングで語った前向きな想い “真のエンターテイナー”として走り続けた10年
韓国のボーイズグループ・EXOのメンバー、カイ(KAI)が、5月9日に韓国・ソウルのYES24 LIVE HALLで入隊前最後のファンミーティング『KAI's [aKAIve]』を開催。この模様は現地に行くことのできないファンのために、YouTubeでも全世界に配信された。
5月3日の夜、インスタライブで「急遽5月11日の入隊が決まった」とファンに知らせた時には涙を見せていたカイだが、ファンミーティングでは最初から最後まで明るい笑顔を絶やさずに、一人でイベントを進行。絶えず会場のファンと友だちと話すように楽しそうにコミュニケーションを取っていた。
通知からわずか8日での入隊というのには、驚かされた。EXOは、2019年5月のシウミン(XIUMIN)から始まり、ディオ(D.O.)、スホ(SUHO)、チェン(CHEN)、チャンヨル(CHANYEOL)、ベクヒョン(BAEKHYUN)と続々と入隊し、メンバーを欠いた状態で活動を行ってきた。2023年2月にベクヒョンが転役(除隊)し、年下メンバーのカイとセフン(SEHUN)の入隊までのわずかな期間ではあるが、完全体での活動が可能な大事な時期だっただけに、それが潰えたことは、本人はもちろん、メンバーやファンにもショックが大きかった。ようやくメンバーが揃った状態で迎えることができたデビュー11周年の4月には、日韓でファンミーティングを開催。日本でも約5年ぶりのファンクラブイベント『EXO-L-JAPAN presents EXO CHANNEL “THE BEST”』が4月15、16日にベルーナドームで行われたばかり。完全体でのカムバックを目指して、アルバム制作も進められていた。
5月3日のインスタライブでは、「たくさん準備してきたのに、残念。僕は大丈夫だけど、みんな大丈夫かなって……」「入隊する前にみんなと会える機会を必ず作るよ」「お互いのために頑張ろう、約束!」とぐちゃぐちゃの感情の中、ファンのことを心配してくれたカイだったが、たった数日で会場とスタッフを押さえ、パフォーマンスの練習やトークコーナーを準備して9日のファンミーティングを実現させた。
ファンミーティングのオープニングには、初ソロ曲「Mmmh」をパフォーマンス。そして「アンニョーン!」と大きく手を振りながら元気に登場すると、「今日は泣かずに、幸せな思い出を作って楽しく遊ぼう」「タイトルの『aKAIve』(アーカイブ)は、“保存”という意味。皆さんとの時間を保存したいと思います」とイベントをスタートさせた。
ファンミーティングというだけあり、約1時間半をパフォーマンスとトークで構成。ステージでは「Mmmh」、「Peaches」、「Rover」と、ソロの活動曲をリリース順に披露。パフォーマンス中にも、客席に向けて笑顔を見せていたのが印象的だった。
カイは“ダンスの申し子”と称されるK-POP界を代表するパフォーマー。8歳からジャズダンスやバレエを習い、14歳の時にオーディションでSMエンタテインメントの練習生となり、同い年で親友のSHINeeのテミン(TAEMIN)と共に練習生時代を過ごした。2012年4月8日にEXOのメンバーとしてデビュー。グループのセンターとしてEXOの世界的人気をけん引した。モデル並みのスタイルと美しいビジュアル、そこから発せられるしなやかでエネルギッシュかつセクシーなダンスは人々を魅了。ダンスだけでなくボーカル力も高く、ソロアーティストとしても独自のスタイルを確立した。俳優活動では繊細な演技を見せるなど、自分を表現することに長けている真のエンターテイナーといえるだろう。