EXILE・GENERATIONS・LIL LEAGUEが届けた平和への願い 『#HIROSHIMAミライバトン』での世代を超えたパフォーマンス
また、TAKAHIROは今回の広島入りの際に、空港内を走るバスで子供に席を譲ったというエピソードを披露。しっかりお礼を伝えるその姿に感動したという話から、「平和というとちょっと大袈裟なテーマって、どこか遠くで作っているような気がするけど、実はすぐ近くにあって。周りの人に優しくしたり、思いやりを持てたり、“ありがとう”や“ごめんなさい”が言えることがきっかけになっているのかなと思った。そういうことをこれからの世代の人たちに伝えていけたら。そんなことを願いながら、G7広島サミットの応援ソング『Reason』を、子供たちの力を借りて、仲間たちと力を合わせて、精一杯の気持ちでお届けします」と話した。キッズダンサーの「イエーイ!」という可愛いリアクションに、客席からはあたたかい拍手が寄せられていた。
ATSUSHIが作詞した「Reason」のレコーディング前、TAKAHIROは広島を訪れ、平和を願う気持ちと、その思いを未来へと繋いでいく覚悟を新たにしたそうだ。また、ライブ前に行なわれた会見で、AKIRAはATSUSHIからメールが送られてきたというエピソードを披露。この曲に込めた想い、子供たちの未来を想う気持ちを仲間たちと一緒に届けてほしいと託されたそうだが、この日のパフォーマンスはまさに、それぞれの祈りや願いがダイレクトに伝わってくるものだった。サビで響く、子供たちの大合唱。LDHアーティストたちの思いがこもった、誇り高きパフォーマンス。間奏で「ここ広島から、日本中、世界中へ、平和の願いを広げていきましょう。大変な時代ですが、当たり前ではない毎日を、この奇跡を、この瞬間を、ともに生き抜いていきましょう」と力強く語ったTAKAHIROの声は、オーディエンス一人ひとりの胸にしっかりと届いたはずだ。
ラストは、イントロを聴いただけで思わず笑顔になってしまうような力を持った「Choo Choo TRAIN」。世代を超え、時代を超えて愛されてきた名曲は今夜も最強だ。スタンドを隅々まで見渡しながら、大きく手を振り続けるメンバーたち。笑顔でアイコンタクトを取り合うメンバーを見ていると、こちらまでハッピーな気持ちになる。EXILE、GENERATIONS、LIL LEAGUE、そしてキッズダンサーたち。幅広い世代の表現者たちが同じステージに立ち、音楽で心をひとつにするその姿は、エンタテインメントという枠を超え、まさに平和を願うからこその最もシンプルなアクションのようにも思えた。
イベントの最後には、「Reason」をバックに国内最大規模となるドローンショーも開催。1000機のドローンが巨大な地球を浮かび上がらせると、客席からはどよめきのような歓声が上がった。楽曲が進むにつれ、次第に形を変えていく美しい光。四角から三角へ、また四角へ……。広島の祈りと願いを込めた大きな折り鶴が完成し、スタジアムはあたたかい拍手に包まれていた。
■楽曲情報
EXILE
New Digital Single
G7広島サミット応援ソング「Reason」
ダウンロード/ストリーミング
https://exile.lnk.to/I1mxJ7-20234026-reason