こうしてBE:FIRSTというグループと商品がフィットしたことで、CMに起用された例は他にもある。UHA味覚糖のひとくちカヌレ「カヌレット」だ。2022年4月11日に発売された同商品では、当時まだデビューして5カ月のBE:FIRSTをCMに起用。その起用理由を「商品と同様にデビューから間もなく、今後の期待感が大きい」と明かしており、「『カヌレット』の持つ『“上質”で“本格的”な味わいと世界観』を表現できるアーティストだと感じた」（※2）とも挙げられていた。

　そして2023年4月22日からオンエアされる新CMにも、引き続きBE:FIRSTが出演。「だけどちいさいから」篇、「だけどピンクだから」篇の2パターンとも、「だけど」という相反する物事を繋ぐ接続詞が使われている印象的なタイトルだ。デビューから約1年半、当時よりもさらにクオリティの高いパフォーマンスを披露し続けているBE:FIRST“だけど”、CMで見せたのは普段のフランクなやり取り。ステージ上とそうでない時のギャップがより一層大きくなった今のBE:FIRSTだからこそ、今回の「カヌレット」ともフィットしたのかもしれない。

　BE:FIRSTはこれまで多くのフェスや朝の情報番組『スッキリ』（日本テレビ系）、『第73回NHK紅白歌合戦』（NHK総合）など歌番組への出演、Bunkamura ザ・ミュージアムで展示された『ボテロ展 ふくよかな魔法』のオフィシャルサポーター、「Bye-Good-Bye」の『第64回 輝く！ 日本レコード大賞』（TBS系）優秀作品賞受賞など、様々な人の目に触れてきた。幅広い世代に認知されたことにより、ブランドや企業がCM・広告に起用したいと考える側面もあるのだろう。それによってさらに多くの人々の目に触れることとなり、グッドスパイラルに入っているとも言えそうだ。彼らが今後より一層の飛躍を遂げることは間違いない。

※1：https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002382.000005794.html
※2：https://www.advertimes.com/20220413/article381654/