BE:FIRST、今年も音楽フェスに引っ張りだこ アウェイな場でも爪痕を残すことができる3つの要因

 2021年8月にオーディション『THE FIRST』から誕生した7人組ボーイズグループ、BE:FIRST。結成直後の輝かしい活躍は言うまでもなく、一気にトップアーティストの仲間入りを果たした。プレデビュー段階からリリースした楽曲が各チャートを賑わせていることはもちろん、『第64回 輝く!日本レコード大賞』優秀作品賞の受賞や『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)への出場など、実績を挙げれば枚挙にいとまがない。そのうちの一つが、音楽フェスへの出演だろう。2022年は『VIVA LA ROCK 2022』、『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022』、『SUMMER SONIC 2022』など多くのフェスに出演し、観客を魅了してきた。ボーイズグループにとってアウェイとも言える音楽フェスで、彼らが爪痕を残しているのはなぜなのだろうか。

 

 まずは、なんといっても圧倒的なパフォーマンス力があるからだろう。音楽フェスの来場者は、クオリティの高い“生の”音楽を期待している場合が少なくない。その点、BE:FIRSTは基本的に被せなしの生歌。しかも音程が外れることもほぼない。その上、透明感のある声、安定感のある声、引き込まれるような特徴のある声、セクシーな声、爽やかな声……と、7人それぞれが魅力的な歌声を持っており、それをアウェイの場で遺憾なく発揮している。そこに激しいダンスも加わることで迫力も十分だ。しかし、彼らのパフォーマンスはがむしゃらさに振り切るのではなく、上品な雰囲気も持っている。しっかりとした基礎力があってこそなのだろう。

BE:FIRST / Shining One -SUPERSONIC 2021@ZOZO MARINE STADIUM-

 そして、良い意味での新人感のなさも理由の一つではないだろうか。ステージ上での堂々たる姿は、2021年11月にデビューしたばかりのグループだとは想像できないほど。合間のMCもLEOやRYOKIを中心にしっかり構成されており、安心して聞いていられる。笑えるMCというよりも、ステージを盛り上げるための必要最低限のトークを展開することも多く、「あくまでも音楽で魅せていく」という姿勢が感じられるのも音楽好きが集まるフェスと相性がいいのではないだろうか。

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