BiSH、ラストシングル『Bye-Bye Show』が首位 THE YELLOW MONKEYファンにも刺さる、世代を繋ぐリリース

参照:https://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2023-04-03/

 4月3日付のオリコン週間シングルランキングによると、BiSHの『Bye-Bye Show』が138,149枚を売り上げて1位を獲得。その後、ATEEZの『Limitless』が72,717枚で2位、Snow Manの『タペストリー / W』が45,980枚で3位と続き、BiSHが2位以下に大きな差をつけてトップに立った週であった。

 『Bye-Bye Show』はすでに6月で解散することを発表しているBiSHにとって、ラストシングルとなる。表題曲はTHE YELLOW MONKEYの吉井和哉が作詞・作曲・プロデュースし、演奏にも同バンドのメンバーらが全面参加。ロックバンド然とした荒々しいサウンドをバックに、BiSHのメンバーたちが力強いボーカルを披露している。

 歌詞は〈満開フィナーレ〉〈桜吹雪〉など春らしい表現が特徴となっており、人あるいは人生を花に喩えて別れ(=解散)を切なくも華々しく歌っている。その中で、サビで〈旅立とう〉〈ありがとう〉と韻を踏んだり、ラストを〈Bye-Bye しよう〉〈Bye-Bye Show〉とシンプルながらも遊び心のある表現で締めることで、切なさとキャッチーさが同居した別れの歌に仕上がっている。また〈あんなに小さなiが大きくなった〉とBiSHのグループ名にかけた表現も登場。ラストシングルに相応しい表現で晴れの舞台を飾っている。

 MVは、これまで多くのBiSH作品を手掛けてきた映像作家の山田健人とエリザベス宮地に加えて、BiSHのマネージャー兼事務所の代表を務める渡辺淳之介らが共同で監督を務めた。快晴の一本道を背景に、メンバーによる一人ひとりのリップシーンで構成された本作は、楽曲同様にシンプルだが胸を打つものがある。中盤以降はメンバーたちが泥まみれになりながら、涙を浮かべ、雨に打たれ、それでも力強く歌う姿が印象的。ラストは全員で集合し、花びらが舞い散るなかで歌い上げる。グループのこれまでの苦悩を感じさせるような映像だ。

BiSH / Bye-Bye Show [OFFiCiAL ViDEO]

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