MY FIRST STORY、バンドとファンが改めてひとつになった47都道府県ツアー初日 MCなし、ノンストップで駆け抜けた80分

マイファス、47都道府県ツアー初日レポ

 MY FIRST STORY(以下、マイファス)の7年ぶりとなる全国47都道府県ツアー『MY FIRST STORY -THE TWO-』がスタートした。今回は、初日の3月9日に行われたZepp Haneda公演の様子をレポートする。

 青と黒を基調とした演出が施されたステージに、轟々としたSEとオーディエンスによるクラップが鳴り響く。Teru(Gt)、Nob(Ba)、Kid'z(Dr)、そしてHiro(Vo)が登場し、「アンダーグラウンド」でツアーの開幕を飾った。彼らの鳴らすロックサウンドの振動が力強く感じられ、気合十分であることが窺えた。コロナ禍にリリースされ、ライブでも人気を誇る「I'm a mess」では、イントロが鳴った瞬間フロアから歓声が上がった。Hiroも飛び跳ね、サビ前では「ジャンプ! ジャンプ!」と声を掛ける場面も。続く「ハイエナ」ではステージの中心で切なく歌い上げ、後半には「一緒に歌ってくれますか、Zepp Haneda」と久しぶりのシンガロングへ。バンドとファンが改めてひとつになった瞬間を目の当たりにした。

 深海を想起させる青黒い照明の中に重い低音が鳴り響き、披露されたのは「PARADOX」。華麗な高音やセクシーな歌声でキメた後、「楽しんでますか?」とHiro。MCパート突入かと思いきや、「ツアー1発目で相当気合入っているので、ノーMCで突っ走ろうと思っています」という言葉が放たれた。すぐさま「終焉レクイエム」が始まり、ここからが本番かと言わんばかりの勢いを見せつける。また「絶体絶命」のAメロのラップパートでは、「久々のこの光景にうるっときてしまったよ、とんでもない景色だった」と歓声ありのライブの嬉しさを吐露。さらに「お前らのライブハウスだろ! お前らが取り戻せ!」という発言もあり、オーディエンスの盛り上がりもさらにヒートアップ。モッシュやヘドバンの動きも見られ、マスクを着用していること以外は、コロナ前とほとんど同じ光景だったように思う。畳み掛けるように「ACCIDENT」に繋げ、さらにフロアを踊らせる。

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