BABYMONSTER、デビューメンバー決める最終評価はどうなる? ヤン・ヒョンソクの言葉からグループの方向性を考察

YGエンタのカラーが垣間見える最終評価の過程

 このような多彩なメンバーの存在が明らかになった中、冒頭でも触れた通りデビューメンバーを決定するための最終評価を行うことが発表された。

BABYMONSTER - 'Last Evaluation' EP.1

 動画「Last Evaluation' EP.1」内で、ヤン・ヒョンソクはBLACKPINKを意識し、BABYMONSTERも次なるグローバルグループへとプロデュースする意欲を見せながら、最終的なメンバー構成について下記のように考えを語った。

「今はまだ、何人のメンバーを選ぶかは決まっていないし、すごく悩んでいます。今の7人で実力不足なメンバーはいないと思います。でも、僕は最精鋭のメンバーを選びたいと思う」

 「最精鋭のメンバーを選びたい」という言葉は、まさにこれまでYGエンターテインメントがプロデュースで基本としてきた「少数精鋭」の姿勢そのもので、BABYMONSTERもその方針から外れることなくメンバー構成を考えていくようである。

 また、ヤン・ヒョンソクはメンバーを選ぶ際の考え方について、「チームを構成するには、上手なメンバーをただかき集めるだけではダメです。メンバー同士の相性も、とても大事だと思います」と語り、最終評価の中では各メンバーの実力に加え、ステージ以外の部分にも着目して選考を行う方針を示している。

 そして、「'Last Evaluation' EP.1」や各メンバーの紹介動画を見ていると、その育成姿勢は「各個人の長所に着目し、個性を活かす」というYGエンターテインメントならではの特徴がよく表れたものとなっていることが分かる。例えば、PHARITAにはヤン・ヒョンソク自ら「腕の長さを活かして、腕をしっかり使って踊って」と、彼女に必要なパフォーマンスのあり方を指摘。また、「'Last Evaluation' EP.1」でチームとなったPHARITAとAHYEON、RUKAが最終評価のステージに向けた準備を行う過程では、BLACKPINKのJENNIE(ジェニー)が各メンバーの特徴や良い点、さらに磨いてほしい点をフィードバックする姿も。所属アーティストを含めた事務所全体で個人の個性と長所に着目し、その人らしいパフォーマンスのあり方を考える姿勢を感じられた。

 現在までに公開された動画から、BABYMONSTERの歌の特徴を見ていくと、ボーカルを務めるであろうメンバーには欧米アーティストのような歌い方を得意とする人が多いことが分かる。このことから、BABYMONSTERも事務所の先輩であるBLACKPINKの実績と礎を活かし、ほかの第4世代ガールズグループと同様に世界市場を目指した活動を行っていくと予想できるのではないだろうか。

 また、動画の中でヤン・ヒョンソクが語った言葉を追っていくと、単に高いスキルで世界を目指すだけではないプロデュースの姿勢が見えてくる。ヤン・ヒョンソクはこれまで、YGエンターテインメントのあり方について「ファミリー」という言葉を使いながら、チーム力のある少数精鋭グループを生み出し、その個性と長所を伸ばすことを大切にしてきた。最初のティザー動画で「YGの遺伝子を持つベイビー」とBABYMONSTERを紹介した通り、同グループもYGエンターテインメントのカラーとヤン・ヒョンソクの理想がしっかりと組み込まれた、第4世代としては新しいタイプのガールズグループになっていきそうだ。

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