Hey! Say! JUMP 伊野尾慧、ファンの卒業論文に興味津々 “高学歴ジャニーズ”として後輩の研究にも寄せる関心

 Hey! Say! JUMPの伊野尾慧、八乙女光がMCを務めるラジオ『らじらー!サタデー』(NHKラジオ第1)内のコーナー「教えて!!キミの卒論」が面白い。リスナーが実際に書いた卒業論文・卒業制作のタイトル&研究内容を発表するというもの。

 このコーナーが生まれたきっかけは、昨年12月24日のオンエアだった。クリスマスイブにも関わらず、誰も残っていない大学の暗室にこもって卒業制作をしているリスナーからの電話を受けて、伊野尾が「たしかに俺もクリスマスとかクリスマスイブとか関係なかったから。しかも、そのころって卒業制作とかいろいろ提出とかあって……」と振り返ったことから。

 早速、1月21日のオンエアでは伊野尾提案企画として単発コーナー化。「気になるなと思って。自分の研究テーマだったり、自分の学科だったりとかの卒論はいろんなものを目にする機会があるけど。自分が通ってない学科だったりとかだと、全く見る機会ないから」と、その経緯について語ったのだった。

 明治大学理工学部建築学科を卒業し、“高学歴ジャニーズ”としても知られている伊野尾。「東日本大震災が起きて間もないころだったので、それに関連する論文だったんですけども。『津波避難に係る学校施設の整備のあり方 : 津波被害のあった小中学校の避難に係る事例検証を通して』」と、自らの卒論のテーマについても明かす。だが、「俺、こんなの書いてたんだ。すっかり忘れちゃったよ。こんなんだったっけなー?」なんて言ってみせるのが、なんとも伊野尾らしいところ。

 2019年2月9日に放送されたバラエティ番組『土曜スタジオパーク』(NHK総合)にゲスト出演した際には、伊野尾が卒業論文を書いている時期にどれほど大変だったのかを語る場面があった。「ちょうど帝国劇場で舞台を3カ月間やってまして。帝国劇場に行って舞台をやって、研究室に戻って寝袋で寝るっていう生活をしてたんで。まさかみんな舞台に立つ前に研究室の水道で頭洗ってるとは思わないでしょ」と話して周囲を驚かせていたのを思い出す。

 それだけ必死に取り組んだ経験があるからこそ、他の人が学生生活の締めくくりに労力をかけて手掛けた卒業論文・卒業制作も気になるのではないだろうか。実際に、リスナーから寄せられた卒論内容を見ると、好き嫌いが分かれやすいホヤを食べたときの味覚の研究だったり、飼い主がリードを引っ張る強度と犬の反応を調べていたり……と、様々な角度からのテーマが寄せられて非常に興味深い。

 伊野尾と八乙女が楽しんでいるのはもちろん、リスナーからも好評だったために、2月に入ってからもコーナーは続くことに。2月18日放送回では、踊ってみた動画を採点するAIの開発、ディズニープリンセスの変遷と英文学への影響など、思わず彼らが「今っぽいね〜」「たしかにプリンセス結構変わってきてるよね〜」と言いたくなるテーマも飛び出す。伊野尾と東日本大震災との関係性もそうだが、卒業論文にはその時代を反映しているものも少なくない。これまで触れてこなかったジャンルの研究を知れるだけでなく、今何が注目されているのかを実感するという点でも、とても魅力的なコーナーだ。

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