Roselia×Morfonica、それぞれの魅力が交差した圧巻のステージ 『ガルパ』での関係性も見えた『星空の夜想曲』レポ

 次世代ガールズバンドプロジェクト『BanG Dream!(バンドリ!)』のバンドが出演する、リアルライブの11回目となる『BanG Dream! 11th☆LIVE』が2月4日と5日、東京・有明アリーナで開催。5日のDAY2には、Roselia×Morfonicaによる『星空の夜想曲』が行われた。

 オープニングアクトには、4月12日に2ndシングル『音一会』をリリースするMyGO!!!!!が登場。「迷星叫」など3曲を披露し、ツインギターのソリッドでエモーショナルなバンドサウンドで観客を魅了した。いつもはクールにMCをするボーカルの燈も、客席からの声援に心なしか頬が緩んで見えた。

 いよいよライブ本編がスタート。まずはMorfonicaが登場し、「fly with the night」を華麗に披露。そこに雷鳴が鳴り響き、Roseliaが登場。なんと2バンドで「BLACK SHOUT」を演奏するというサプライズで、会場のボルテージは最高潮に達した。ぶ厚いサウンドを鳴り響かせた2バンド。お互いの実力を確かめ合うかのように、向かい合ってベースを弾き合ったRoselia 今井リサ(中島由貴/Ba)とMorfonica 広町七深(西尾夕香/Ba)。Roselia 氷川紗夜(工藤晴香/Gt)とMorfonica 桐ヶ谷透子(直田姫奈/Gt)は、ポーズを付けながら並んで演奏し、最後はカメラに向かって投げキッスをする茶目っ気。そして、Roselia 湊友希那(相羽あいな/Vo)とMorfonica 倉田ましろ(進藤あまね/Vo)は、並んで客席を指さしてポーズを決めた。

 これまでの『バンドリ!』の合同ライブは、前半後半に分かれてライブを行い、アンコールで2組のバンドがコラボを行う形式だった。しかしこの日のライブは、3曲ずつバンドが交互に登場し、各バンドからメンバー1人が相手のバンドに加わってのコラボが披露されるなど、今までの『バンドリ!』にはなかった新しいライブの魅せ方でステージが展開された。

 Morfonicaのコラボには、Roseliaの湊友希那と白金燐子(志崎樺音/Key)が参加。Morfonica with 湊友希那として披露したのは、YOASOBI「群青」のカバー。同曲は、元日にスマートフォン向けゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』(以下、『ガルパ』)内に実装されて話題を集めたもの。それをまさかライブで聴けるとは。夢のステージに胸を熱くしたファンも多かっただろう。2人の美しいハーモニーが響き渡る中、友希那がましろの肩にそっと手を置く様子は、先輩が優しく後輩を見守るような雰囲気で実に熱かった。白金燐子は、Morfonicaを象徴する「Daylight -デイライト-」にコラボで参加。Morfonicaにはいなかったキーボードが加わったことで、ファンタジックな輝きが増した印象の同曲。キーボードを弾く燐子の隣にMorfonicaのバイオリンの八潮瑠唯(Ayasa/Vn)が駆け寄り、2人で目を合わせながら演奏するシーンもあり、両者の掛け合いによってMorfonicaの魅力がさらに輝いた。

 ほかにもMorfonicaは、会場が黄色のペンライトで染まった「金色のプレリュード」、サビに合わせて会場に「オイ!オイ!」とかけ声がかかった「One step at a time」、英語のしっとりとした歌から一転、激しい展開で、ましろがスピーカーに足を乗せて熱く歌い上げた「Nevereverland」。『ガルパ』に実装されたことでも人気の、寺島拓篤の「Nameless Story」や、TK from 凛として時雨の「unravel」といったカバーも披露され、Morfonicaの魅力の幅広さを実感させるステージを見せつけた。さらに3月15日リリースのMorfonica 1st Album『QUINTET』に収録の新曲「誓いのWingbeat」もいち早く演奏され、メンバーが演奏しながらジャンプしたり回るといった、息の合ったパフォーマンスで観客を魅了。最後にましろが指を回して合図を送り、ジャーンと合わせて曲を締めくくった。

 Roseliaのステージには、ギターの透子とバイオリンの瑠唯が参加してコラボを展開した。透子が参加した「THE HISTORIC...」は、Roseliaの決意や覚悟を歌った楽曲で、壮大なコーラスで始まり徐々に熱を増していく展開が胸に響く。透子は途中から乱入するように加わり、間奏のギターソロは紗夜と透子が背中合わせになって演奏。ヘヴィなビートに合わせ、体を前後に揺らしながら熱い演奏を聴かせた。Roseliaの楽曲のベースにあるハードロックやメタルのジャンルにはツインギターのバンドが多く、Roseliaがツインギターだったらどれほど格好いいか想像したことがあるファンは多いと思う。その夢が、現実のものとなった形だ。また、瑠唯は「Ringing Bloom」でRoseliaとコラボを展開。同曲は、燐子のピアノをメインにした楽曲で、ラウドサウンドとは異なるRoseliaの一面を聴かせた楽曲。バイオリンが加わることで、楽曲の根底にある優しさがより浮き彫りになった。燐子と瑠唯がスポットライトを浴びて演奏する姿は実に美しく、ここからまた新たな物語が始まりそうなドラマチックさがあった。

 Roseliaは、持ち前の熱く壮大な楽曲の数々で会場を圧倒。大歓声に沸く会場を真っ赤に染めあげた「FIRE BIRD」。一転、静かなる炎を滾らせるような「Swear ~Night & Day~」では、同曲の主人公である紗夜を友希那が、後ろからそっと抱きしめるような仕草。「熱色スターマイン」では、友希那がマイクを客席に向け頭のフレーズを会場が大合唱し、〈頂点へ狂い咲け〉というセリフに、ドッと会場が沸いた。また4月26日にリリースする13thシングル『THRONE OF ROSE』に収録の新曲で、昨年『ガルパ』に実装されて話題の「Dear Gleam」も演奏。友希那のシャウトするようなハイトーンとタイトなリズムに、決意が込められた同曲。「オイ!オイ!」というかけ声と歓声が、バンドの演奏と共鳴し会場を包み込んだ。

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