STAYC「POPPY」

　心が躍るポップなビートのイントロから始まり、キャッチーなメロディが印象的なこちらの曲。サビの〈POPPY POPPY〉というフレーズは、思わず口ずさんでしまいそうなほど中毒性抜群な一曲になっている。

　歌うのは、昨年11月に日本デビューを果たした6人組ガールズグループ、STAYC。彼女たちは、メンバー全員がセンター級と言っても過言ではないほどにビジュアル、歌唱力、ラップやダンスのスキルなどの完成度が高いグループだ。

　特に、メインボーカルを担当するシウンは、一度聴いたら忘れられない透き通るような甘い歌声が特徴的。今作では、そんな彼女の甘いボーカルと炭酸が弾けるような軽快なサウンドがマッチしていて、聴きやすく心地よいメロディを奏でている。また、曲の中盤から現れる最年少メンバー・ジェイのリズミカルな低音ラップが、可愛らしい曲調の中にピリッとしたアクセントを生み出し、歌詞にもある〈甘さだけじゃ物足りないわ〉というフレーズを見事に体現している。

　2月3日には「POPPY」の韓国語バージョンもリリースされた。日本語バージョンとの歌詞のリズム感の違いも是非楽しんでみて欲しい。

TREASURE 「HELLO-JP Ver.-」

　BIGBANGやBLACKPINKなど世界的に有名なK-POPグループを輩出したYGエンターテインメントから、2020年にデビューしたボーイズグループ・TREASURE。昨年11月にリリースされた彼らのジャパンミニアルバム『THE SECOND STEP : CHAPTER TWO』の中からおすすめしたいのは、リード曲の「HELLO-JP Ver.-」。疾走感あふれるサウンドと、リズミカルに耳を打ちつけてくる強烈なビートが楽しいダンスナンバーとなっている。特に、イントロからAメロ、Bメロ、サビにかけて段々テンポが早まり、ビートも強まっていくところは思わず走り出したくなるほどの心地よさ。ライブで披露されたら、盛り上がりも一体感もMAXになるに違いない。

　さらに、清涼感あふれる伸びやかなボーカルと、高音・中音・低音に分かれたラップのコンビネーションも聴いていて気持ちいい。K-POPにあまり馴染みがない人でも、我を忘れてノれる一曲。

　そんなTREASUREは、3月29日に日本1stシングル『Here I Stand』をリリース予定。ぜひとも、ひと足先に彼らの音楽やパフォーマンスを堪能してみてほしい。

　言語のハードルが高く、K-POPに馴染みがなくても聴きやすいK-POP日本語楽曲。もちろんK-POPビギナーだけでなく、コアファンにとっても日本語詞だからこそ見えてくるグループの魅力があるのではないだろうか。K-POPアーティストの来日が増え、日本語楽曲を聴く機会も多い昨今。ビギナーからコアファンまで楽しめる日本語楽曲も欠かさずチェックしてほしい。