『バズリズム02』密着取材でも話題 DeNeel、解放的なロックサウンドに酔いしれた初東名阪ツアー最終公演レポ
ライブの後半戦は、「レイン」でスタート。妖しさとキャッチーさが備わった独特のフレーズのリフレインに導かれるように、観客たちはDeNeelの世界へとさらに深く飲み込まれて行く。自分自身の存在意義を問うようなメッセージ性の強い「DOLL」で、フロアの熱がじわじわと上がっていく。先ほどの中野の言葉通り、この音楽を自由に楽しもうじゃないか、という解放感が満ちていた。
続く「煙」で、会場全体のボルテージはさらに高まっていく。浦野と龍野はヘヴィなサウンドを掻き鳴らしながら荒々しいパフォーマンスを繰り広げ、日野は髪を振り乱しながら迫力満点の音を打ち鳴らす。スタンドからマイクを外した中野は、上手へ下手へとステージを歩き回りながらフロア全体を煽り続ける。会場に渦巻いた熱は、本編ラストの「Hz」で爆発。「最後まで行こう!」と中野が煽ると、観客たちは手拍子を打ったり拳を挙げたり飛び跳ねたりと、己をどんどんと開放していく。フロアとステージには心地よいグルーヴ感が生まれていた。
アンコールでは2月リリース予定の新曲「vision」を初披露。“踊れる曲”と中野が紹介した通り、ダンサブルなサウンドで最後の最後までフロアを沸かせた。
日本テレビ系『バズリズム02』の密着取材を受けるなど、今ロック界で注目が集まり始めているDeNeel。初のツーマン、初の東名阪ツアーと、初挑戦となる要素も多かった本公演だが、確かな楽曲の質とテクニックで、最高の夜を届けてくれた。